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2016年12月14日(水)

自公維 年金・カジノ強行 欠陥そのまま 審議尽くさず

共産、採決に抗議 4野党 両法案に反対

国会きょう会期末

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 延長国会の会期末(14日)を前にした13日、「年金カット法案」が参院厚生労働委員会で採決され、自民党、公明党、日本維新の会の賛成で可決されました。また、カジノ解禁推進法案も参院内閣委員会で採決され、自民、維新と、公明の一部の賛成で可決されました。審議のなかで、両法案の問題点が明らかになるなかでの暴挙です。日本共産党は、両法案の採決に強く抗議し、廃案を要求。日本共産党、民進党、希望の会(自由、社民)は両法案に反対しました。与党は14日の参院本会議で両法案を採決することを狙っています。

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(写真)首相に質問する倉林明子議員=13日、参院厚労委

年金カット 許されない

倉林氏が主張 参院厚労委

 日本共産党の倉林明子氏は参院厚労委の質問で、年金も医療・介護も改悪で「こんな仕打ちが許されるのか」という年金受給者の怒りを示し、「こんな法案を成立させるなど立法府の責任が問われる」と強調しました。

 安倍晋三首相は「基礎年金で生活を賄うことは厳しい」と答弁、年金政策の行き詰まりを認めました。

 反対討論で倉林氏は(1)現役世代の賃金に合わせて改定する「賃金マイナススライド」で、ただでさえ低い年金をさらに引き下げて将来世代に引き渡す(2)年金抑制の「マクロ経済スライド」の未実施分を翌年以降に繰り越して実施する「キャリーオーバー」制度の導入で、ただでさえ弱い最低保障機能をさらに弱める(3)年金削減の一方で積み増した積立金を株価維持のために注ぎ込み危険にさらす―と指摘。「『減らない年金』への改革に踏み出し、年金額を引き上げることを目指すべきだ。必要な財源は消費税に頼らず、応能負担の原則に立った税制改革で確保すべきであり、法案は廃案にすべきだ」と主張しました。

 採決後、採決を傍聴していた全日本年金者組合の人たちは、院内集会で「明日の本会議採決に反対し、発動させないたたかいに立ち上がる」と決意。激励に駆け付けた倉林氏は「たたかいはこれからです。年金カット、戦争法を進める安倍政権を倒そう」と力を込めると、「そうだ」の声と拍手がわきました。

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(写真)反対討論する田村智子議員=13日、参院内閣委

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(写真)質問する大門実紀史議員=13日、参院内閣委

カジノは依存症を生む

田村・大門氏 参院内閣委

 カジノ解禁推進法案が13日夜の参院内閣委員会で一部修正のうえ採決され、自民、維新の両党と公明党の一部の賛成で可決されました。日本共産党、民進党、参院会派の「希望の会(自由・社民)」は反対しました。同日、予定されていた質疑が終了後、同委理事会で急きょ修正案を含む採決を自民党が提案。共産党と希望の会は激しく抗議し反対しました。

 反対討論に立った共産党の田村智子議員は「今朝の理事会でも合意に至らなかった採決が突如として行われることに強く抗議する」と表明。「参議院の審議が尽くされたどころか、乱暴に断ち切られた。反対多数の国民の声を乱暴に踏みにじった」と批判しました。

 田村氏は「このような乱暴なやり方で刑法に大穴をあけることは断じて許されない」と強調。「新たなギャンブル依存症を生み出す法案は認められない」と述べました。

 これに先だって、日本共産党の大門実紀史議員は同日の参院内閣委員会で、刑法が禁じる賭博場・カジノを合法化するカジノ解禁推進法案について、「世論は反対。国民の声を受け止め立ち止まるべきだ」と強く反対しました。


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