2016年12月11日(日)
「沖縄とともに」全国で
高江・辺野古 米軍基地許さぬ
米軍基地ノーのたたかいの最前線にたつ沖縄県民に連帯しようと、「高江オスプレイ・パッド、辺野古新基地の建設を許さない東京集会」が10日、日比谷野外音楽堂で開かれました。参加した3900人(主催者発表)は、「NO! 新基地」のボードをいっせいに掲げ、「米軍は帰れ」「みんなの税金を基地に使うな」とコールしました。この日、わかっているだけで全国33道府県で沖縄に連帯する集会が開かれました。
東京集会
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東京集会では、主催団体があいさつ。「基地の県内移設に反対する県民会議」事務局次長の仲本興真さんが沖縄のたたかいを報告しました。安倍政権が高江で強行しているオスプレイパッド建設は、生物多様性に富む自然豊かな、やんばるの森を破壊するものだと糾弾。“負担軽減”に名を借りた基地の固定化と機能強化を断固拒否しようと訴えました。「民主主義と民意を尊重しない安倍政権は退陣せよ、の声を広げよう」と呼びかけると、「そうだ」の声と拍手が起きました。
国会包囲実行委員会の青木初子さんは「沖縄のたたかいは東京のたたかい」と、連帯の決意を述べました。
総がかり行動実行委員会の共同代表、高田健さんは、自衛隊の南スーダン派遣部隊への新任務付与など戦争法具体化と沖縄の基地強化の流れは一体だと述べ、「諸悪の根源・安倍内閣を倒し、政治の改革を求めてたたかう」と強調。市民連合とともに国政選挙で立憲4党と連携し、安倍政権に大きな打撃を与えようと呼びかけました。
成蹊大学の武田真一郎教授が辺野古新基地をめぐる「高裁判決と最高裁」と題して報告。東京・横田、千葉・木更津の住民らが連帯のスピーチをしました。
集会には、日本共産党の笠井亮衆院議員、民進党の初鹿明博衆院議員、社民党の又市征治参院議員、沖縄の風の糸数慶子参院議員があいさつをしました。
「首相は地元の声聞け」 沖縄
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沖縄県東村高江周辺の米軍オスプレイパッド(着陸帯)建設と辺野古新基地建設を許さない緊急県民集会が10日、米軍北部訓練場N1ゲート前で開かれました。「基地の県内移設に反対する県民会議」が主催しました。
約700人が「最後まで団結してオスプレイパッド工事を止める」と気勢をあげ、政府が工事再開を狙う辺野古新基地や、米軍伊江島補助飛行場の増強を断念させようと力を込めました。
「ヘリパッドいらない住民の会」の伊佐真次さん(日本共産党東村議)は、「オスプレイの騒音で普通の生活ができず、引っ越しを考える人もでてきている。当たり前に静かに暮らすためにも工事をやめさせるしかない」と訴えました。
県議会与党各会派の議員も参加。日本共産党の渡久地修県議は、「辺野古・高江・伊江島一体となった米軍の出撃拠点を造らせてはならない。海兵隊の全面撤退、全基地撤去まで頑張ろう」と呼びかけました。
今帰仁(なきじん)村から来た男性(75)は「政府が22日に北部訓練場の返還式典をしてもそれで終わりではない」とあきらめない姿勢を強調しました。
糸満市の女性(80)は「島ぐるみ会議いとまん」のバスで初めて高江の行動に参加。「国の自分勝手さは理解できない。安倍首相はなぜ地元の人が反対するのか、声を聞いてほしい」と話しました。