2016年12月10日(土)
建設業の外国人実習生
実態調査・待遇改善を
衆院国交委 本村氏が質問
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法務省による外国人技能実習生の職種別失踪者数調査で、建設関係が最多だったことを受け、日本共産党の本村伸子議員は9日の衆院国土交通委員会で、建設業における実習生の実態調査と待遇改善を求めました。
石井啓一国交相は「実習生制度の所管は法務省と厚労省だ」と述べるにとどまりました。
本村氏は「失踪の一番の理由は低賃金だ」と指摘。鹿児島県で、フィリピン人実習生の基本給が1日約4000円だった事例を示し、同県の設計労務単価(普通作業員の日給は1万5700円)と比べ「3・8倍の乖離(かいり)がある」と指摘。日本人の報酬と「同等額以上」と定めた同制度に反するとして改善を求めました。
本村氏は「実習生が失踪するようなブラックな職場では、建設業の担い手は増えない」と述べ、国交省が主体的に取り組むべきだと主張しました。