2016年12月8日(木)
米大統領に公開書簡
文化・知識人ら 高江工事の即時中止要求
27団体100人以上が賛同
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沖縄県東村高江の米軍オスプレイパッド(着陸帯)建設工事の即時中止を、オバマ米大統領に求める緊急公開書簡が7日、外国特派員協会(都内)での記者会見で発表されました。映画監督の高畑勲氏や翻訳家の池田香代子氏、ノンフィクション作家の澤地久枝氏、音楽評論・作詞家の湯川れい子氏など、文化人や学者、国会議員、ジャーナリスト、市民団体など27団体100人以上が書簡に名を連ねており、今後も賛同が増える見通しです。
書簡は、日本政府が米国政府のために22日までに着陸帯を完成させようと工事を急ぐあまり、「世界的に見ても重要な環境保全への配慮が失われている」、「建設に反対する市民を排除する行為がより暴力的で性急になっている」と訴えています。
さらに、米軍オスプレイの「昼夜を問わない強い騒音や低周波音、着陸時の高熱の下降気流」により、着陸帯建設地にされた「生物の宝庫」“やんばるの森”の生物多様性が劣化しはじめていることや、高江の住民に健康被害が出て避難生活を余儀なくされている現状を告発。「70年前の戦争で、4人に1人が亡くなった島に、再び悲しい思いをさせないでください」と強調しています。
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記者会見で、生物研究者の宮城秋乃氏は「私たち“うちなーんちゅ”(沖縄県民)も、動物も花も虫も、日米両政府に命を提供した覚えはない」と力を込め、米大統領に工事中止を訴えました。