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2016年12月4日(日)

大企業で働いても貧困 年収200万以下 3年で2割増

非正規雇用の急増で

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グラフ:大企業の雇用の推移

 資本金10億円以上の大企業で、1年を通じて働いても年収が200万円以下というワーキングプア(働く貧困層)が急増していることが、本紙調査で分かりました。

 国税庁「民間給与実態統計調査」によると、資本金10億円以上の企業からの給与所得者で年収200万円以下の人が2012年の116・9万人から、15年の140・6万人へ1・20倍に急増しました。

 株式会社だけでなく個人企業やその他の法人を含めたすべての事業所では、同じ期間に年収200万円以下の人は1・03倍でした。全規模の企業に比べて大企業でワーキングプアが急激に増えていました。

 背景にあるのは、大企業における非正規雇用労働者の急増です。12年の149・0万人から15年の194・8万人へ1・31倍に増加しています。同じ期間に、すべての事業所での非正規雇用は1・14倍の増加でした。

 正規雇用労働者と非正規雇用労働者の賃金格差も、大企業ほど大きくなっています。15年の調査では、すべての事業所の場合、非正規雇用労働者は正規雇用労働者の賃金の35・2%の額を受け取っていました。一方、資本金10億円超の企業では、非正規雇用労働者は正規雇用労働者の27・1%しか受け取っていませんでした。


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