「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2016年11月26日(土)

大規模資金集めパーティー

安倍首相と主要3閣僚 3年連続

自ら決めた「大臣規範」守れず

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

 安倍晋三首相と3人の主要閣僚が大規模な資金集めパーティーの開催自粛を「大臣規範」で何度も申し合わせていながら、これに反し内閣発足から3年連続で開いていたことがわかりました。総務省が25日に公表した2015年分の政治資金収支報告書で明らかになったもの。首相を先頭に自らが決めたルールを平気で破る政治姿勢が厳しく問われます。

(矢野昌弘)


写真

(写真)安倍首相や岸田外相が大規模なパーティーを開催した東京都港区内のホテル

 3年連続で大規模な政治資金パーティーを開いていたのは、安倍首相、麻生太郎財務相、岸田文雄外相、甘利明経済再生相(15年当時、口利き疑惑で今年1月辞任)の4人。12年12月の第2次安倍内閣発足以来の中核メンバーです。

 同報告書によると、4人の資金管理団体は、13、14年に引き続き15年も、政治資金規正法で「特定パーティー」と呼ばれる1回の収入が1000万円以上の大規模な政治資金パーティーを開催していました。(表参照)

1回2千万円超

 安倍首相の資金管理団体「晋和会」は、15年に3回の「朝食会」を開催し、1回ごとに2000万円を超える収入を得ています。岸田外相と甘利氏も大規模なパーティーを3回開催しました。

 麻生財務相は1回のみの開催ですが、そこで6600万円もの資金を集めています。

 01年に閣議決定された「国務大臣、副大臣及び大臣政務官規範」は「政治資金の調達を目的とするパーティーで、国民の疑惑を招きかねないような大規模なものの開催は自粛する」と明記しています。

 内閣発足後に開かれる初閣議では毎回、全閣僚に「規範」が徹底されています。12年12月の第2次安倍内閣発足以降、内閣改造などのたびに15年末までに計4回、「規範」の徹底が行われています。

4人のほかにも

図

 閣議の議事録によると、菅義偉官房長官が「これ(『規範』)を遵守されるようお願いいたします」などと注意喚起しています。

 しかも安倍内閣は14年5月に「規範」の改正を閣議決定しています。改正した「規範」にも引き続き、大規模パーティーの自粛が盛り込まれており、安倍首相らは5度以上も「規範」を確認していることになります。

 それにもかかわらず、大規模パーティーを毎年開催しているのです。

 この4人の他にも、塩崎恭久厚生労働相、加藤勝信1億総活躍相、遠藤利明五輪担当相(当時)、林芳正農水相(同)、宮沢洋一経産相(同)、林幹雄経産相(同)の6人が、在任中に大規模なパーティーを開催していました。

 また世耕弘成経済産業相も官房副長官に在任中だった15年当時に開催しています。


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって