2016年11月24日(木)
平和願う9条の碑
静岡・藤枝 完成祝い式典開く
|
憲法9条を守り、子々孫々の平和の願いを込めた「9条の碑(いしぶみ)」の完成を祝う式典が23日、静岡県藤枝市で開かれました。各地から約80人が集まりました。国連平和維持活動(PKO)の任務に「駆け付け警護」が付与された自衛隊が南スーダン入りし、参加者は安倍政権に対する怒りを表明。「今日を新たな出発にしたい」と語り合いました。
碑を制作した石彫家の杉村孝さん(79)はあいさつで、「9条が変えられようとしている時に、どういう仕事をすべきか考えた。条文を石に刻んで孫子に残し、平和を守らなければならない」と語りました。
「静岡『9条の碑』建設の会」が2014年から建立を呼びかけ、全国約600人から募金が寄せられました。昨年8月にお披露目されましたが、設置場所は選定中でした。今回、仮設されていた杉村さんの工房に本設されました。
碑は高さ約3メートル。上部の石は、「9」と母体の胎児をデザインしたといいます。式典で、碑のそばに、広島で被爆したアオギリの「3世」の苗木などが植樹されました。