2016年11月20日(日)
パリ協定ルール18年に
温暖化対策 文書採択しCOP22閉幕2
【マラケシュ(モロッコ)=島崎桂】国連気候変動枠組み条約第22回締約会議(COP22)は18日、温室効果ガス排出の「実質ゼロ」を目指す「パリ協定」の早期発効を歓迎し、協定の運用ルールを2018年までに確定させるとした合意文書を採択し、閉幕しました。
同会議では、各国の温室ガス削減目標や進捗(しんちょく)状況の評価基準、資金援助など、各ルールごとに作業部会を開き、今後の議題や工程表を策定。17年のCOPでルール作りの進捗状況を検証し、18年に採択することが決まりました。
途上国の気候変動への適応を支援するため京都議定書で設置した「適応基金」については、途上国の要望を反映し、パリ協定下でも引き続き機能させる方針を確認。各国に対し、17年3月末までに運用方法に関わる意見・要望の提出を求めました。
また、各国の温室ガス削減目標の引き上げを促すため18年に予定する「促進的対話」の具体化に向け、17年中にCOP議長が各国と協議を行い、結果を同年11月6〜17日に予定するCOP23に報告することを決めました。
COP23は、海面上昇などの気候変動被害を受けている南太平洋の島国フィジーを議長国として、ドイツのボンで開催します。