2016年11月18日(金)
高江での訓練否定せず
CV22オスプレイ 赤嶺氏に防衛省
衆院安全保障委
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防衛省は17日の衆院安全保障委員会で、2017年後半から米空軍横田基地(東京都)に配備予定の特殊作戦機CV22オスプレイについて、現在、建設が強行されている沖縄県東村高江の着陸帯を含む米軍北部訓練場で訓練することを否定しませんでした。日本共産党の赤嶺政賢議員への答弁。
赤嶺氏は、米軍普天間基地(同・宜野湾市)へのオスプレイ配備(2012年)後に、伊江島で騒音被害が悪化している実態を示して追及。防衛省は、騒音回数が12年度の1043回から15年度には3199回に大幅に増加し、深夜・早朝(午後10時〜午前7時)の回数も12年度2回から15年度71回に急増したことを認めました。
赤嶺氏は、深夜・早朝の飛行制限を「米軍の運用に支障がない範囲に限る」としている日米合意を批判。「住民の生活より米軍の運用を優先する姿勢は絶対に認められない」と迫りました。
赤嶺氏は、米軍伊江島補助飛行場(同・伊江村)へのLHDデッキ(着艦訓練施設)の改修工事の工事概要に、CV22とF35戦闘機のための駐機場の整備が明記してあることや、CV22の環境レビューに沖縄での訓練が明記されていることを指摘。「明らかに負担の増大だ」と批判しました。
「沖縄で訓練を行うということは、高江の着陸帯を含め北部訓練場でもCV22が訓練を行う可能性もあるということではないか」とただした赤嶺氏に対し、防衛省の深山延暁地方協力局長は「米側から詳細な情報が得られず、今は、使われるとも使われないとも断定できない」と答弁。CV22が北部訓練場で訓練することを否定しませんでした。