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2016年11月16日(水)

野党と市民の共闘を発展させ安倍政権打倒、野党連合政権を

第27回党大会決議案を提案 日本共産党が第7回中央委員会総会

「大運動」目標達成よびかけ

志位委員長が報告

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(写真)第7回中央委員会総会で大会決議案の提案報告をする志位和夫委員長=15日、党本部

 日本共産党は15日、党本部で第7回中央委員会総会(7中総)を開きました。志位和夫委員長が第27回党大会(来年1月15〜18日)決議案の提案報告をおこない、小池晃書記局長が「党勢拡大大運動」成功に向けた特別決議案について提案しました。大会決議案は、党大会の名において「野党と市民の共闘をさらに大きく発展させ、安倍政権を打倒し、自民党政治を終わらせ、野党連合政権をつくろう」と呼びかけています。総会は2日間の日程です。

 志位委員長は冒頭、6章32項からなる大会決議案の全体の特徴について端的に報告しました。

 志位氏は、今度の党大会が「日本の政治がかつてない激動的な新しい時代」に入るもとで開かれると指摘し、この間の国民のたたかいの発展は、政治対決の構図を「自共対決」から、「自公とその補完勢力」対「野党と市民の共闘」にさらに一段と前に進めたと強調しました。

 その上で、決議案が、「画期的な新しい情勢のもとで、日本共産党がどういう基本姿勢でたたかうか。世界の動きや日本の情勢の特徴をどうとらえ、たたかいにどうのぞむかについて、党綱領を踏まえて、全面的に明らかにするものとなっています」と説明しました。

 第1章は、日本の現在の政治対決の構図をどうとらえ、どうのぞむかについて述べています。

 決議案は、日本の政治の現状を「自公とその補完勢力」と「野党と市民の共闘」が対決する「新しい時代が始まった」と規定し、市民運動の発展と日本共産党の躍進という二つの力がこれらの「情勢の前向きの激動」をつくり出したことを解明。新しい対決構図がつくられた根底に「二つの異常」を特質とした自民党政治の深刻な行き詰まりがあることを明らかにしています。

 志位氏は、決議案が党大会の名で「安倍政権を打倒し、野党連合政権をつくろう」と呼びかけたことについて、「先々の目標でなく、当面の焦眉の課題として位置づけ、その実現を呼びかけました」と強調しました。

 第2章は、党綱領を踏まえた世界の新しい動きの解明と、日本共産党の基本的立場を解明しています。

 志位氏は「どの問題も、遠い世界の話ではなく、日本のたたかいに密接に関連していることに注目してほしい」と提起しました。

 「核兵器のない世界」をめぐる新しい動きや欧米で起こっている格差と貧困是正と平和を求める新しい市民運動などを例に指摘。「20世紀に起こった『世界の構造変化』が『世界の平和と社会進歩を促進する力として、生きた力を発揮しだした』という大局をおさえながら、今、世界で起こっている逆流や複雑な諸問題に対してもリアリズムの立場で、踏み込んだ解明を行っています」と強調し、覇権主義・大国主義の動きに踏み込んで言及していることを報告しました。

 第3章は、安倍・自民党政権を打倒し、新しい日本をめざすたたかいの課題について提起しています。

 決議案は、安倍政権の危険性と、野党と市民の連帯によって、それを打ち破る可能性を事実に即して明らかにしています。

 志位氏は、「戦争する国」づくり、経済、原発、沖縄の米軍基地、憲法改悪などの各分野の課題に触れ、「決議案は、安倍政権との対決の最も熱い焦点になる問題を掘り下げて解明するということに心がけました」と語りました。

 また、志位氏は、安保法制=戦争法への対案としての「北東アジア平和協力構想」や「グローバルな課題解決への五つの提案」、格差と貧困をただす経済民主主義の改革―「四つの改革」などに言及するなど、「それぞれの課題で日本共産党の抜本的対案を明示することを重視しました」と語りました。

 第4章は、国政選挙と地方選挙の方針について述べています。

 志位氏は、来たるべき総選挙の二大目標として、(1)「改憲勢力3分の2体制」を打破し、さらに自民・公明とその補完勢力を少数に追い込む(2)日本共産党の“第3の躍進”を大きく発展させることを提起していると強調しました。

 第5章は、新しい統一戦線を推進するための質量ともに強大な党建設の方針です。

 志位氏は、決議案が、前大会(14年1月)が決めた2010年代の党建設の大目標(党勢倍加、世代的継承)を「全党の力を総結集してやり遂げよう」と訴えていると報告。「いまなぜ党建設か、その歴史的意義」を三つの角度から解明し、「どうやって党建設を本格的な前進に転ずるか」について問題提起していることを強調しました。

 第6章は、95年の党史を大きく概括して、党創立100周年にむけた抱負を述べています。

 決議案は、「歴史が決着をつけた三つのたたかい」として、(1)戦前の天皇制の専制政治・暗黒政治とのたたかい(2)戦後の旧ソ連などによる覇権主義とのたたかい(3)「日本共産党を除く」という「オール与党」体制とのたたかいに言及しています。

 志位氏は、95年のたたかいの成果、切り開いた到達点にたち、「党創立100周年をめざして、野党連合政権に挑戦する決意を明記しました」と力を込めました。

 このあと、志位氏は各章ごとに、より詳しく説明しました。


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