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2016年11月10日(木)

博多の道路陥没

警告生かされていない

田村衆院議員ら現場調査

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 日本共産党の田村貴昭衆院議員は9日、福岡市博多区のJR博多駅前に通じる市道で前日早朝に発生した陥没現場を調査しました。高瀬菜穂子党県議と、党市議団7人が同行しました。


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(写真)工事事務所所長(右のヘルメットの人)から説明を受ける党調査団ら=9日、福岡市博多区

 陥没は、同市交通局による地下鉄「七隈線」延伸に伴い、地下岩盤に掘り進めていたトンネル工事の最中に発生。穴は徐々に広がり、長さ約30メートル、幅約27メートル、深さ約15メートルに広がりました。9日午前も陥没現場の市道約150メートルの通行止めが継続しており、穴には壊れた下水管から流れ込んだ水が地表から約2メートル下までたまっていました。

 調査団は、復旧工事現場で市交通局建設部工事事務所の岸本信恭所長から事故の概要や復旧の進捗(しんちょく)状況などについて聴取しました。同所長は、土とセメントを混ぜた「流動化処理土」を穴に投入する作業を続け、埋め戻しが進んでいることを説明。9日午後6時ごろには下水管の底部まで埋め戻しが達する見通しで、たまっていた水が下水管に排出されるため、下水管の補修工事に着手できると語りました。

 田村氏は、2014年にも今回の現場から400メートル離れた地点で道路の陥没が地下鉄の工事中に起きたことを指摘。2年前、市に警告を発していた国土交通省の九州運輸局が8日、再び市に厳重警告の文書を出していることにふれ、「前回の陥没とは施工法が違うとはいえ、警告が生かされていない」とのべた上で、徹底した原因究明と再発防止への対応などを求めました。


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