2016年11月10日(木)
沖縄担当相辞任求める
「土人」発言擁護で穀田氏
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日本共産党の穀田恵二国対委員長は9日、国会内で記者会見し、沖縄県東村高江での米軍ヘリパッド建設に抗議する住民らを機動隊員が「土人」と呼んだ問題で鶴保庸介沖縄北方担当相が「差別だと断じることは到底できない」と参院内閣委員会で答弁(8日)したことへの見解を問われ、「県民がこの発言をどう受けとめるかという問題だ。沖縄北方担当大臣にはふさわしくないことがいっそう明らかになった」と述べました。
穀田氏は、鶴保氏について「単にいわゆる『土人』発言だけでなく、『(沖縄)振興策と米軍基地問題は確実にリンクしている』という話をしたり、県と政府の対立は『早く片付けてほしい』などの一連の発言をみても、沖縄北方大臣としてふさわしくない。私としては辞任を求めたい」と強調しました。
また、自民党の竹下亘国対委員長が同党の井上貴博衆院議員(福岡1区)のパーティー(8日)で、福岡市で発生した道路陥没事故について「国対で『井上が歩いたんじゃないか』という話になり」などと語った問題についても問われ、「ガス漏れや停電もあり、命に関わる問題だ。それをちゃかすということ自体、許されない」と批判しました。
穀田氏は、環太平洋連携協定(TPP)承認案などの「強行採決」をめぐる山本有二農林水産相の暴言にも関連して、「閣僚や党執行部の相次ぐ発言の裏には、物事の本質をわきまえるという立場、国民の目線で考えるという当たり前の常識がないということがあるのではないか。自民党が極めて劣化し、そういう発言をした人も辞めさせられない内閣だという点で、二重におかしいと思うのが国民の感情ではないか」と厳しく指摘しました。