2016年11月9日(水)
博多駅前で道路陥没
巨大な穴 ガス臭
10分前に地下出水
「2年前も付近で」
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比江嶋市議 原因究明求める
8日午前5時15分ごろ、福岡市博多区の地下鉄工事現場で起きた、長さ約30メートル、幅約27メートル、深さ約15メートルにわたる陥没。陥没したのは、博多駅博多口から西に約200メートルの市道で、付近は多数のビルが建つオフィス街で、人通りが多い時間になると、「復旧には時間がかかりそうだ」と困惑した様子で立ち尽くす会社員の姿が目立ちました。
付近の通信制高校に勤務する男性(25)は「一度は学校のある建物に入れたが、警察官から出るように指示された。明日以降も授業の予定があり、生徒に影響が出ないか心配している」と落ち着かない様子で語りました。
現場一帯は通行が規制され鼻を突くようなガスのにおいが漂っていました。近くの公園には一時的に100人ほどが避難しました。
日本共産党の比江嶋俊和・福岡市議が、博多区の担当係長の案内で事故現場に近づくと、むき出しになった建物の基礎部分から土が崩れ落ちて穴が広がる様子も確認されました。
担当係長は「地下の工事現場では事故発生の10分前に大量の出水があり、全ての作業員が避難した」と説明しました。
現場をみた比江嶋市議は「安全を最優先にした工事計画になっていたのか」と指摘した上で「通勤時間帯と重なれば人的被害は避けられなかった。2年前にも付近で道路の陥没事故が起こった」とのべ、市に原因の究明を求めました。
(丹田智之)