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2016年11月4日(金)

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お札はどのように発行するの?

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 日銀はどのようにお札を発行するのですか?(兵庫県・男性)

経済の需要に応じて

 お札(日本銀行券)の発行高は世の中の経済活動の需要に応じて日銀が決めています。景気がよくなって買い物や企業間の取引が活発になれば、お札の需要が高まり、お札が増刷されます。金融資産の利回りの変動など金融取引の状況にも影響を受けます。

 日銀が民間金融機関に供給するお金はマネタリーベースと呼ばれ、お札だけではありません。市中に流通する現金(お札と硬貨)と日銀当座預金から成ります。日銀当座預金は民間金融機関が日銀に預けているお金です。いわば銀行の銀行口座です。日銀は民間金融機関から国債を買い取り、代金を払うことでお金を供給します。そのお金は日銀当座預金口座に振り込まれます。この取引は帳簿の中で決済され、お札は発行されません。

 銀行が個人や企業への支払いに必要な分のお札を日銀当座預金から引き出すことによってお札が発行されます。銀行が個人や企業にお札を渡すことで、お札が世の中に出回ります。日銀当座預金口座から引き出されるお金が増えれば、日銀が発行するお札も増えることになります。

 日本のマネタリーベースは9月末の残高で約413兆円。うちお札が96兆円、硬貨が4兆7000億円、日銀当座預金が312兆円。流通しているお札と硬貨はお金全体のごく一部です。「アベノミクス不況」で景気がよくないので、お金の大半は日銀内の口座に積まれています。

 (2016・11・4)


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