2016年11月4日(金)
復興途上、特別支援を
東北台風被害 高橋氏が要求
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日本共産党の高橋千鶴子議員は1日の衆院東日本大震災復興特別委員会で、台風10号で甚大な被害を受けた東北地方への支援を求めました。
高橋氏は「東日本大震災からの復興途上の災害だという点を考慮し、特別の支援を」と要望。震災でグループ補助金を受けた事業者の自己負担分の返済が始まるなか、新たな支援が必要だと述べました。高木陽介経済産業副大臣は「支援策を総動員し、柔軟に対応したい」と答えました。
高橋氏は、東日本大震災の津波で児童と教員が死亡した宮城県石巻市立大川小の事件について「子どもが助からなかった理由を知りたい遺族の気持ちは当然だ」と述べつつ、判決では、亡くなった教員だけが責任を問われたが、国や行政の責任はどうだったのかと述べ、「マニュアルだけが積みあがっても生きたものにはならない。徹底検証で教訓を共有し、学校独自の対策を」と求めました。
また、文部科学省の有識者会議で、遺族が「子どもの命をみんなで考える話し合いを求めていた」と語ったと指摘。「遺族を含めた協議の場であった文科省主導の円卓会議を2回でやめてしまった。遺族の期待に応え、真相に迫るチャンスを逃したのでは」とただしました。
高橋氏は、被災児童の心のケアなどのために教職員を加配する措置の継続も要望。田野瀬太道文科政務官は「息の長い支援に努める」と答えました。