2016年11月3日(木)
本気の共闘で世論変えられる
小池書記局長 学生主催講演会に出席
明治学院大学
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日本共産党の小池晃書記局長は2日、明治学院大学法学部政治学科の学生主催の政治講演会に出席し、野党の在り方などについて学生の質問に答えながら、他の野党議員と討論しました。民進党の前原誠司衆院議員と日本維新の会の足立康史衆院議員も参加しました。
冒頭、学内アンケートの結果として、9割の学生が政治の変化を求めながら、そのうち支持政党なしが最多で、野党に支持が集まっていないことが紹介されました。
小池氏は、10月の新潟県知事選で野党と市民の統一候補の米山隆一氏が柏崎刈羽原発再稼働反対を掲げて勝利したことを紹介。「政治をこう変えるという『大義の旗』を立て、一緒に頑張ってたたかうという『本気の共闘関係』になれば、(世論を)変えることができるのではないか」と語りました。
学生からは、「日本や自分の将来に期待が持てない」などの声が出されました。前原氏は、経済成長を目指すと「企業のもうけのために人間を(将棋の)駒のように使う国をつくることになる」として、「成長は目的としない」と発言。老後や結婚などへの不安を取り除き、一人ひとりを幸せにすることで、結果として成長できると述べました。
小池氏は、「前原さんのいったことにはかなり共感する」と発言。「貧困と格差の拡大のなかで、完全に成長がストップしている。ここを転換することで、この間、日本以外の先進国が続けてきたレベルの成長なら実現できるし、税収も増えてくる」と主張しました。
その上で、税金の集め方は応能負担の原則へと見直し、税金の使い方でも社会保障や教育、子育てを重視し、労働も非正規雇用から正規雇用へと移行させるほか、地域経済や農業を支援し、原発から自然エネルギーへ転換する政策などを示し、「野党間でもっとビジョンを練り上げ、パッケージとしてしっかり示す必要がある」と強調しました。
小池氏は、国民の立場で政府と厳しく対決し追及するのが野党の一番の仕事だとした上で、「それにとどまらず、追及と同時に対案を示すことが必要だ」と指摘。「一つひとつの政策について“われわれだったらこうする”という対案を示すよう心がけているし、これからもそういう立場で臨んでいきたい」と表明しました。