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2016年11月3日(木)

国連調査報告

南スーダン「保護失敗」

国連施設182棟が被弾

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 国連は1日、南スーダンの首都ジュバで今年7月、政府軍(SPLA)と反政府勢力による戦闘が発生し、多くの民間人や国連スタッフ、援助関係者が政府軍に襲撃された際、PKO(国連平和維持活動)の国連南スーダン派遣団(UNMISS)が「保護に失敗した」との調査報告書を公表しました。

 日本政府は同国に派遣される陸上自衛隊PKO部隊に、国連関係者などを救出する「駆け付け警護」を付与する構えですが、きわめて困難な任務であることがあらためて浮き彫りになりました。

 7月8日から3日間続いた戦闘で、政府軍が国連のホテルを襲撃し、スタッフらが殺害、略奪、レイプの被害に遭いました。被害者はただちにUNMISSに「駆け付け警護」を要請したものの、部隊は動きませんでした。

 これについて報告書は、襲撃者を「政府軍」だと断定し、レイプなどの被害があったことを認めました。その上で、UNMISSに「準備不足」「指揮系統の乱れ」があったと指摘。さらに、「リスク回避」や「内向きの姿勢」が見られ、地元住民や援助団体からの信頼を失ったと述べています。

 報告書は加えて、国連施設182棟が銃弾や迫撃砲、さらにロケット砲などで被弾し、国連施設の間近で攻撃ヘリや戦車が使われたと指摘しています。自衛隊の駐屯地近くでも激しい戦闘が発生し、最近まで宿営地外の活動を自粛していました。


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