2016年11月2日(水)
きょうの潮流
日本共産党は、新しい綱領パンフをつくりました。その名も「JCP(日本共産党)マニフェスト」。マニフェスト(宣言)の元祖ともいうべき『共産党宣言』(1848年)をなぞらえました▼『共産党宣言』といえば、冒頭の一句が有名です。「一つの妖怪がヨーロッパを歩き回っている―共産主義という妖怪が」。この妖怪を狩りたてるために、当時の権力者たちは同盟を結び、政敵をそしり、排除するのに必死でした▼マルクス、エンゲルスは、妖怪という「おとぎ話」に、党みずからの「宣言」を綱領として対置しました。共産主義がすでに、すべてのヨーロッパ権力によって「一つの力として認められている」という現実を踏まえて▼いま、日本で「一つの力」として政権を脅かしているのが、野党と市民の共闘です。先の参院選挙につづき新潟県知事選でも力が発揮されました。この1年余という短期間で、国民に希望を与える確かな存在になっています▼野党共闘を積極的に進めてきた日本共産党の綱領に対して、国民の関心が高まっています。参院選香川選挙区では、共産党と民進党との間で結ばれた「確認書」にこの綱領の内容がもりこまれ、力を発揮しました▼選挙後も党中央委員会のHP(ホームページ)にある綱領へのアクセス数が増えています。『JCPマニフェスト』を読んだ若者は「すごく難しいようで避けてきたが、写真もたくさんあって読みやすかった」と語りました。工夫されたデザインとともに、綱領そのものが新鮮に受け止められています。