2016年10月30日(日)
TPP批准阻止を
BSプライムニュース 畠山議員が訴え
日本共産党の畠山和也衆院議員は28日、BSプライムニュースに出演し、自民、公明、民進の各党衆院議員らと環太平洋連携協定(TPP)の国会審議について議論しました。
山本有二農林水産相の「強行採決」発言に加え、衆院TPP特別委員会では一方的な参考人質疑強行などの問題が噴出。審議の進め方をめぐって紛糾し、中身の議論が進んでいない状況です。
番組では与党内から早期採決の声も出ていることが示され、民進党の篠原孝議員が「史上最長の審議時間があってもおかしくない。国民の理解が十分に進んでいない中で強行採決は反対だ」と表明。畠山氏も「TPPには三つの問題がある」として(1)原則関税撤廃(2)非関税障壁を取り払う(3)企業利益を確保するISDS(投資家対国家紛争解決)条項―を指摘。「徹底審議で国民の疑問に答えるべきだ」と要求しました。
討論を通じ、交渉過程が黒塗り資料で出された問題や、輸入米(SBS米)の価格偽装など、議論の前提となる事実関係の確認さえできていないことが明らかに。「重要5項目」の関税も3割が撤廃されたほか、政府の言う「攻めの農業」が農家の実感に合わないとも指摘され、畠山氏は「(農家の不安は)所得が安定的に確保されるかどうか。何より、生産基盤をどう安定させるかの議論をすべきだ」と強調。最後に司会者から“提言”を問われ、「経済・食料主権こそ」と記したボードを掲げ、TPP批准阻止を訴えました。