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2016年10月29日(土)

機動隊員の差別暴言

沖縄県議会が抗議決議 自民除く賛成多数

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 機動隊員が米軍北部訓練場(沖縄県国頭(くにがみ)村、東(ひがし)村)のヘリパッド(着陸帯)建設工事に反対し、抗議活動を行っている市民にたいして「土人」「シナ人」などと差別発言を行った問題で、沖縄県議会は28日、与党3会派と維新、公明が提案した抗議決議案・意見書案を自民会派を除く賛成多数で可決しました。

 決議・意見書は、「一連の発言に対し、県内外から多数の非難が出ており、不信感が広がっている事実を警察関係者は真摯(しんし)に受けとめるべきである」と抗議し、再び繰り返されることがないよう要請するとしています。

 他方、自民会派は単独で、「高江現場における不穏当発言に抗議し警備体制の改善を求める意見書案」を提出しました。

 同意見書案は、今回の発言は県民への差別発言ではないとかばい、反対住民の暴言を問題にせず、警察官の発言のみを取り上げることは一方的だと主張しています。

 日本共産党の比嘉瑞己(ひがみずき)県議は「自民会派が提案した意見書は、新基地建設に反対する市民運動を敵視し、逆に、差別発言をした警察を擁護する意図を持っていると言わざるを得ない」と反対討論を行いました。

 自民案は、自民会派以外に賛成はなく、賛成少数で否決されました。


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