2016年10月27日(木)
TPP撤回署名に山本農水相サイン
昨年、高知・須崎のJAまつり
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環太平洋連携協定(TPP)承認案をめぐって、「強行採決」暴言をした山本有二農水相が、TPP交渉「大筋合意」撤回を求める署名に応じていたことが26日までに、わかりました。
昨年11月15日、山本農水相の衆院高知県2区の須崎市で開かれたJA土佐くろしおの「JAまつり」でのことです。須崎民主商工会と農民組合須崎支部と3団体が共同で、「消費税10%増税中止」署名と「TPP交渉『大筋合意』撤回」署名を訴えました。
まつり恒例の“もち投げ”に参加させてほしいと訪れた山本氏が署名コーナーに足を止め、増税中止署名は「党が再増税を決めている」と拒みましたが、TPP撤回署名は「現在の大筋合意以外に対策が必要。いまの段階では反対するので署名する」と語り、サインしたといいます。
署名は、全国食健連(国民の食糧と健康を守る運動全国連絡会)がよびかけ、(1)TPP「大筋合意」の詳細と協定本文を速やかに開示し国会・国民の議論を保障する(2)国会決議に違反する「合意」は撤回し、協定への調印・批准は行わない―の2点を求めています。
山本氏に署名をすすめた西森克記須崎民商事務局長(68)は「要求項目を確認して、しっかり署名したのだから、所管の大臣として『合意』を撤回し、協定への批准をしないよう働いてもらいたい」と話しています。