「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2016年10月25日(火)

陸自、戦争法新任務の訓練

武器使用場面は非公開

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

写真

(写真)「駆け付け警護」の訓練で暴徒を追い払う陸上自衛隊=24日、岩手山演習場(岩手県滝沢市、八幡平市)

 陸上自衛隊は24日、戦争法に基づく最初の新任務に向けた準備を進めている、南スーダンPKO(国連平和維持活動)に派兵予定の第11次隊の訓練を岩手山演習場(岩手県滝沢市、八幡平市)で報道陣に公開しました。同法に基づく訓練の公開は初めて。

 新任務として公開したのは、他国軍の要員が武装集団に襲われた場合などに自衛隊が加勢に向かう「駆け付け警護」と、「他国軍との宿営地の共同防護」の2種類です。演習場内では現在、現地を模した宿営地が再現され、11次隊として派兵予定の約350人(第9師団が主体)を含む約400人が準備訓練を進めています。

 「駆け付け警護」訓練は、国連関係職員がいる建物周辺が非武装の暴徒に取り囲まれ、退避できなくなっているとの想定で行われました。89式小銃や拳銃を装備した隊員らが到着し、「道を開けろ」と複数回の警告を発した後、盾と装甲車を使って暴徒の強制排除を開始。職員を救出して脱出しました。

 「宿営地の共同防護」訓練は、暴徒が宿営地外に押しかけ、自衛隊と「A国軍」がそれぞれの土塁の持ち場で警告を行うとの想定で実施。暴徒は投石を始めるなど次第に行動を激化させ、小銃を持った一団が加わったところで、公開は打ち切られました。

 自衛隊は両訓練でいずれも小銃などの武器を装備していたものの、実際に武器を使用する場面は「手の内が明らかになる」との理由から完全非公開にしました。情報統制の色濃い“演出”的公開となりました。

 (関連記事)


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって