2016年10月23日(日)
全国革新懇シンポから
「もう新潟は保守王国ではない」会場わく
全国革新懇のシンポジウム「市民と野党の共闘の発展をめざす懇談会」では、会場の参加者からの意気高い発言に盛んな拍手がわきました。
「奇跡の大逆転勝利。もう新潟は保守王国ではありません」―こう述べ、会場をわかせたのは、新潟で米山隆一知事を誕生させた新潟県革新懇の滝沢豊秋代表世話人です。
原発再稼働問題が最大の争点となり、女性をはじめ市民と野党の共同がぐんぐんと広がっていったと報告。「市民と野党の新しい政治は後戻りできない。東北にもこの動きは広がっています。市民運動の役割がますます重要になっています」と力をこめました。
参院選香川選挙区で共産党公認の唯一の野党統一候補としてたたかった田辺健一さんは、「最初の一歩だが大きな一歩でした」と発言。民進党県連と結んだ日本共産党綱領の基本的事項に関する「確認書」について、事務所にくる民進党支持者が「お守りだ」と話していたことを紹介し、「違いを認め尊敬しあうこと、安倍政治に代わる対案を示すこと、共産党を丸ごと理解してもらうことが大事だと痛感しました。次のたたかいに生かしていきたい」と述べました。
「『敷布団』(長年運動に取り組んできた人たち)の代表として発言します」と述べて笑わせたのは、新日本婦人の会の笠井貴美代会長。「憲法カフェ」や保育園の待機児童問題を通じて、女性が声を上げ、行動する新たな動きが広がったと述べ、「大量の棄権している人にどう働きかけるかが大事。カギの一つは女性の力です。平和や命に対する意識は非常に高い。政治とかかわりがないという人でも、要求を入り口に対話と運動を広げていきたい」と述べました。
熊本県革新懇の猪飼隆明代表世話人は、全国に先駆けて野党統一候補を実現させた背景には、革新懇も参加した共同の歩みがあったと報告。参院選は勝利できなかったものの、市民連合「くまみん」として選挙共闘の意義を確認し、総選挙に向けて協議を開始していると報告。「さまざまな運動が生まれており、震災復興も『くまみん』で取り組みたい。選挙勝利は市民連合がどれだけ大きな運動をするかにかかっています」とのべました。
全体のまとめ発言に立った石川康宏代表世話人は、「“相手に届く言葉”と“未来を切り開くポジティブ(前向き)な訴え”―が大切だと感じました」と述べ、「市民と野党の共闘を前進させ、民主主義や平和、個人の尊厳を豊かに勝ち取っていく取り組みを進めましょう」と呼びかけました。