2016年10月22日(土)
余震が続き怖い
鳥取震度6弱 調理中やけど
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21日午後2時過ぎに鳥取県中部を震源に、最大震度6弱を観測した地震。鳥取市など同県東部の1市4町を管轄する県東部広域行政管理組合消防局によると、市内の飲食店で女性従業員(37)が調理中に油をかぶり、両手足にやけどを負って病院に搬送されました。意識はあるといいます。
倉吉市、湯梨浜町など県中部の1市4町を担当する鳥取中部ふるさと広域連合消防局によると、湯梨浜町内の空き家1軒が倒壊しましたが、けが人はありませんでした。管轄内で地震関連の救急通報が7件ありましたが、重傷のケースはないといいます。
共産党議員被害を調査
日本共産党の佐藤博英倉吉市議、増井久美湯梨浜町議、長谷川昭二北栄町議は、被災状況を調査して地域内を回りました。
揺れ感じ停電 倉吉・佐藤市議
震度6弱を観測した倉吉市の日本共産党の佐藤博英市議は地震直後、次のように語っています。
「すごい揺れを感じると停電になった。スーパーやコンビニの明かりが消え、信号機も停止。地震対策がされていない家は物が散乱し屋根瓦が剥がれ、窓ガラスも割れている。公民館ではロッカーや棚が倒れている。防災無線もつながらない状況。けが人が出ているのか救急車も出動している。今でも余震がずっと続いて怖い。今から市役所に行き状況を確認したい」
机につかまり揺れに耐えた 湯梨浜・増井町議
震度6弱を観測した湯梨浜町の、日本共産党の増井久美町議は町内の小学校で学習発表会に出席中でした。
「揺れはかなりきつく、椅子に座ったまま机につかまり耐えた。講堂には児童と保護者を含め数百人がいたが大きな混乱はなく、教職員が『落ち着いて行動を』と呼び掛けて順次戸外に出た」と語ります。
町内では民家の屋根の瓦が落ちたり塀が倒れたりしているといいます。
ウラン濃縮施設で停電 岡山・鏡野町
21日午後2時7分ごろ、鳥取県中部で発生した最大震度6弱の地震によって、日本原子力研究開発機構のウラン濃縮関連施設「人形峠環境技術センター」(岡山県鏡野〈かがみの〉町)で外部電源が一時停止し、非常用ディーゼル発電機が起動し給電を実施しました。原子力規制委員会が発表しました。
午後3時ごろ電気が復旧したことから、非常用電源を停止しました。同施設での濃縮は2001年に終了しています。鏡野町と隣接している鳥取県三朝(みささ)町ではいずれも震度5強を記録しました。また、中国電力島根原発(島根県松江市)は1、2号機とも定期検査中で異常はないとしています。2号機で13ガル(ガルは地震の揺れを表す加速度の単位)を観測しました。松江市では震度4を記録しました。
政府は午後2時7分、原子力規制委員会・内閣府合同事故警戒本部を設置。同4時12分に解除しました。