2016年10月22日(土)

機動隊員差別暴言擁護

松井大阪知事に抗議殺到

「人権感覚が欠如」

　沖縄県東村高江周辺の米軍オスプレイパッド(着陸帯)建設現場の警備にあたっていた大阪府警の機動隊員が、建設に反対する市民に対して｢土人｣などの差別発言をした問題で、隊員をねぎらい差別発言を擁護した大阪府の松井一郎知事（日本維新の会代表）への批判が広がっています。

　松井氏は１９日、自身のツイッターに「大阪府警の警官が一生懸命命令に従い職務を遂行していたのがわかりました。出張ご苦労様」と投稿。府庁には「人権感覚が欠如している知事には辞職してほしい」との抗議や批判の意見が寄せられています。２１日午前９時までに５８２件が寄せられ、大半が知事に対する批判だといいます。

　松井氏は２１日、批判の声が多数寄せられていることについて「そういう意見もあるんでしょうね」などと居直り、自身の主張を正当化｡｢警察官の労をねぎらうのは当然だ」と述べ、改めて機動隊員を擁護しました。大阪市の吉村洋文市長は２０日の会見で「職務を励行するのはおかしなことではない」と話し、松井氏に同調しました。