「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2016年10月21日(金)

リニア 相当な環境負荷生じる

武田良介議員 大臣の認識問う

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

写真

(写真)質問する武田良介議員=20日、参院環境委

 日本共産党の武田良介議員は参院環境委員会で初質問に立ち、リニア新幹線建設の環境への影響についてただし「問題山積のリニア建設はきっぱりやめるべきだ」と求めました。

 武田氏は、リニア建設の環境影響評価(アセス)に付された「(環境影響を最大限回避・低減しても)なお、相当な環境負荷が生じる」との「環境大臣意見」の認識に変わりがないか確認。山本公一環境相は「当然のごとく踏襲していく」と答えました。

 武田氏は、南アルプスを貫通するトンネル工事が着手間近と報じられている長野県大鹿村の実態を取り上げました。残土置き場にもなっている同村では、1961年に40人が亡くなる大規模土砂災害「三六災害」(災害全体では99人が死亡)が発生しています。

 武田氏は、リニア工事では前代未聞の量の残土が発生するとして「過去に大規模災害が起きたと分かっている地域に残土を置き、災害が起きたらどうするのか」と追及。山本環境相は「一般論で言えば憂慮すべきことだ」と述べました。

 武田氏は、JR東海の姿勢も問題視。大鹿村住民の「JR東海は、住民の理解が進んでいるかは自分たちが判断すると言っている」「(住民説明会後に)一層理解と同意が遠くなった」などの不満の声を紹介。「環境大臣意見」にも、関係自治体・住民の「理解なしに(リニア事業を)実施することは不可能」とあることを示し「住民が理解・合意している状況ではない。大臣意見の立場に立って工事はやめるべきだと明言すべきだ」と求めました。

 長野市から傍聴に来た女性(69)は「県民の思いを代弁してくれた。議員を送り出して良かった」と笑顔でした。


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって