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2016年10月21日(金)

「強行採決」暴言・野党共闘のあり方・憲法審査会

志位委員長が記者会見

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 日本共産党の志位和夫委員長は20日、国会内で記者会見し、衆院環太平洋連携協定(TPP)特別委員会の運営や野党共闘のあり方などについて問われ、次のように答えました。


写真

(写真)記者会見する志位和夫委員長=20日、国会内

「強行採決」暴言 

 ――山本有二農水相の「強行採決」暴言に対する見解を聞かせてください。

 志位 絶対に許し難いものです。「強行採決をやるかやらないかを決めるのは議院運営委員長だ。だから私ははせ参じた」という発言は、農水相が事実上、強行採決をけしかけたということです。謝罪・撤回で済む問題ではありません。野党4党は、農水相の辞任を強く求めています。

 一方でそういう問題が起こった同じ日に、与党と一部の政党で、地方公聴会の日程を強行する事態になりました。暴言と強行が一体になってやられています。不正常な地方公聴会の日程の決め方は元に戻せと野党4党は要求しています。

 政府・与党の政権運営に対するごう慢さ、おごり、緩みの姿勢が表れたものです。

野党共闘のあり方 

 ――衆院補欠選挙での野党共闘の状況をどう見ていますか。

 志位 野党共闘をやるからには“本気の共闘”が必要です。“本気の共闘”とは、共通の大義の旗を掲げ、互いに信頼と尊敬をもって選挙戦をたたかうことです。19日の福岡・久留米市の演説会でも4党が心を一つにたたかう姿を示せました。

 この点で、“共産党と共闘すると票が逃げる”というのは妄想だということを重ねて指摘しておきます。

 このことは、新潟知事選挙でもはっきり証明されました。共産党がしっかりと共闘の輪の中に入ったたたかいをやり、米山隆一さんは無党派層の6割、自民党支持層の3割を獲得しました。共産党と共闘すると票が逃げるどころか、自民党の支持層まで食い込んで堂々と勝利できるということを示しました。

 新潟では“本気の共闘”をやり、原発問題で大義の旗がしっかり立った。それが勝因だと考えています。

 ――野党共闘のあり方について聞かせてください。

 志位 野党共闘においては、たたかいのなかでお互いが変化することを実感しています。私自身も、野党共闘を一緒にやるなかで、民進党や他の野党の中に立派な方がたくさんいるという認識を新たにしました。民進党の皆さんの中にも、共産党と共闘するなかで、共産党を見直したという少なくない声も聞かれます。

 まだまだ不十分なところもありますが、全体としては一歩一歩乗り越えて前進していると思います。その一番の原動力は市民のたたかい、国民のたたかいが後押ししてくれていると思っています。

 共闘というのは、私たちは旗を立てたからついてこいというものではありません。それぞれが旗を立て、その中で共通項は何かとしっかり話しあって進めていくのが共闘です。

憲法審査会

 ――自民党が改憲草案をそのままで憲法審査会に出さないといっていますが、どのように見ますか。

 志位 自民党は、改憲案を撤回せず、引き続き基本文書という位置づけでやるという構えは変わっていません。この改憲案は、平和の問題でも人権抑圧という点でも憲法を憲法でなくしてしまうとんでもないものであり、それを基本方針として持ちながらことをすすめるということは到底許容できません。

 憲法審査会は、憲法改正を発議するためにつくったものであり、“憲法改定委員会”というのが実態です。私たちはこれを動かすことには反対です。


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