2016年10月14日(金)
南スーダン
砲撃・銃撃戦 国連が懸念
国連南スーダン派遣団(UNMISS)は12日、ここ数週間、南スーダン各地で暴力や武力衝突が増加しているとして、強い懸念を示す声明を発表しました。
声明によれば、南スーダン政府軍(SPLA)と反政府勢力の間で激しい砲撃や銃撃戦が行われ、死者や住民の避難が続いています。
さらに声明は、中央エクアトリア州のイェイから首都ジュバを結ぶ幹線道路で民間人を乗せた車両が襲撃され、20人以上が死亡した事件に言及。同地域では依然として武力衝突が継続しているものの、UNMISSの立ち入りは許可されておらず、SPLAなどへの要請を行っているものの、依然として移動制限は解除されていないとしています。
声明は、非戦闘員への暴力行為や攻撃を非難し、政府軍・反政府軍双方に対し、直ちに敵対行為を停止するよう求めています。
安倍政権は、国連平和維持活動(PKO)要員として南スーダンに派兵している陸上自衛隊に、安保法制=戦争法に基づく「駆け付け警護」や「宿営地共同防護」といった新任務を付与することを月内に判断する方針でしたが、情勢の急速な悪化などにより、判断を11月以降に先送りしています。