2016年10月13日(木)
南スーダン自衛隊 新任務付与
月内判断見送りへ
政府は12日、南スーダンの国連平和維持活動(PKO)に参加する陸上自衛隊の部隊に対する「駆け付け警護」などの新任務付与について、派兵期限を迎える月末までの判断を見送る方向で調整に入りました。政府は当初、11月に派兵される第11次隊(第9師団第5普通科連隊=青森駐屯地)の交代時期に合わせ、月内に期間の延長と新任務付与を判断する考えでした。
しかし、現地では武力衝突が相次いでおり、8日にも首都ジュバと南部イェイを結ぶ幹線道路で民間人を乗せた車両が襲撃され、少なくとも21人が死亡。自衛隊が駐留するジュバは落ち着いているとの政府の認識が成り立たなくなりました。このため派兵期間の延長を決めるにとどめ、新任務付与については来月以降に改めて判断する見通しです。
新任務付与をめぐっては、稲田朋美防衛相がジュバを訪れ、現地の活動状況や治安情勢を確認したほか、23日午後には実動訓練を行っている部隊を視察する予定です。