2016年10月12日(水)
将棋新人王戦 増田四段が優勝
10年ぶりに10代新人王
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将棋の増田康宏四段(18)の先勝で迎えた第47期新人王戦(しんぶん赤旗主催)決勝三番勝負第2局が11日、東京都渋谷区の将棋会館でおこなわれ、午後5時48分、増田四段が123手で石田直裕四段(27)を破って、2勝0敗で新人王を獲得しました。公式戦初優勝で、将棋では10年ぶりの10代の新人王の誕生です。
増田四段は奨励会三段時代からベスト8に進出してきた実力者。今期初の決勝進出で、第1局につづいて本局も相手に優勢な場面を許しながら、逆転で勝利をもぎとりました。
石田四段は年齢制限で最後のチャンスでしたが、一歩及びませんでした。
増田四段は1997年11月4日生まれ。東京都昭島市出身。森下卓九段門下。2012年4月から三段リーグ戦参加、14年10月、四段昇段プロデビュー。今年度の成績は22勝9敗(勝率7割9厘)。
(詳報)増田新人王の話 きょうは苦しい将棋で、負けも覚悟した局面もあったので、勝ててとてもうれしい。第2局が重要だと考えていたので、この一局で決めるつもりで臨みました。(今後の目標は)一局一局、すべての対局でいい将棋が指せるようにしたい。