2016年10月9日(日)
高江着陸帯 完成年内に
菅官房長官が地元首長に明言
菅義偉官房長官は8日、米軍北部訓練場(沖縄県東(ひがし)村・国頭(くにがみ)村)で建設を強行しているオスプレイパッド(着陸帯)工事を年内に完了させ、「(同訓練場の過半の)年内返還という形で米軍と交渉していきたい」と述べました。名護市内で行われた東、国頭の両村長との会談の場で表明しました。
安倍晋三首相は9月26日の臨時国会所信表明演説で、「先送りは許されない」として「年内完成」の意向を示していましたが、政権幹部が完成時期を明言するのは初めて。
菅氏は会談に先立ち、自衛隊ヘリコプターで上空から北部訓練場を視察。実際は反対運動に包囲され、工法変更と遅れが相次いでいるにもかかわらず、「順調に工事は進んでいる。年内には完成する見通しだ」と記者団の前で強調。東村高江区への直接交付金による“買収”についても、「これから調整する」と実施を目指す姿勢を示しました。
工事車両が出入りするN1ゲート前では約200人が抗議集会を開催。菅氏が乗ったとみられるヘリが横切ると、参加者らはいっせいに「沖縄から帰れ」と怒りの拳をつきあげました。