2016年10月6日(木)
衆院補選 野党統一候補の擁立で合意
4野党書記局長・幹事長会談
勝利へ協力と旗印を確認
日本共産党の小池晃書記局長、民進党の野田佳彦幹事長、社民党の又市征治幹事長、生活の党の玉城デニー幹事長は5日、国会内で会談し、11日告示・23日投票の衆院補選(東京10区、福岡6区)で、野党統一候補を擁立し協力してたたかうことを合意しました。
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会談では、▽東京10区は鈴木庸介氏、福岡6区は新井富美子氏(ともに民進党公認)を野党統一候補とし、勝利のために全力をつくすこと▽総選挙での「できる限りの協力」を実行に移すため、速やかな協議を始めることで一致しました。
今回の合意は「衆院選についてできる限りの協力を行い、その具体化を加速する」とした、5月19日の4野党党首会談での確認にもとづくものです。この内容は9月23日に行われた、民進党の蓮舫新代表が出席した野党党首会談でも再確認され、補選に向けた協議を進めることが合意されていました。
小池氏は会談後に会見し、民進党の野田幹事長から、補選では同党公認候補に一本化することと、選挙勝利に向けた各党の協力について要請があったと紹介。日本共産党は了承し、「野党統一候補として、勝利のために力を合わせてたたかう」と表明したことを明らかにしました。
小池氏は会談で、統一候補でたたかう旗印として、(1)安保法制(戦争法)の廃止、立憲主義の回復(2)アベノミクスによる国民生活破壊、格差と貧困を是正する(3)環太平洋連携協定(TPP)や沖縄問題など、国民の声に耳を傾けない強権政治を許さない(4)安倍政権のもとでの憲法改悪に反対する――とした野党党首会談での合意事項や、通常国会で野党が共同提出した15法案の内容について確認を求め、野田幹事長も了解したと紹介。「きちんと共闘の旗印を立て、みんなで力を合わせて勝利しようということを確認できた。筋の通った形で合意ができた」と述べました。
また小池氏は会見で、今回の対応について、補欠選挙に限っての特別の対応であり、総選挙の選挙協力では、お互いに候補者を推薦しあう本格的な相互支援が必要だというのが日本共産党の方針であることを、会談で表明したことを明らかにしました。
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衆院補選野党統一候補
5日の4野党書記局長・幹事長会談で擁立が確認された衆院補選(11日告示・23日投票)の野党統一候補を紹介します。(敬称略、いずれも民進党公認。写真は同党提供)
【東京10区】
鈴木庸介(40)=新= 東京都豊島区生まれ。コロンビア大学国際公共政策大学院修了。NHK記者、立教大学経済学部兼任講師を歴任
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【福岡6区】
新井富美子(49)=新= 福岡県久留米市生まれ。早大第一文学部卒。元在インド・チェンナイ日本総領事館職員