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2016年10月4日(火)

将棋新人王戦 増田四段が先勝

細い攻めを巧妙につなぐ

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(写真)感想を述べあう第1局を制した増田康宏四段(右)と石田直裕四段。奥左は、立会人の田中寅彦九段=3日、東京都渋谷区の将棋会館

 石田直裕四段(27)と増田康宏四段(18)の対決となった、将棋の第47期新人王戦(しんぶん赤旗主催)決勝三番勝負第1局が3日、東京都渋谷区の将棋会館でおこなわれ、午後5時54分、増田四段が122手で勝って、シリーズ先勝となりました。第2局は11日(火)に同所でおこなわれます。

 振り駒の結果、石田四段が先手番となりました。戦型は角換わり腰掛け銀。先手腰掛け銀の▲5六銀(29手目)に、銀上がりを保留したのが後手の工夫。▲6六歩を見て△5四銀と後手も腰掛け銀にしました。

 増田四段が△6五歩(38手目)から桂馬をはねて前例のない形となり、難しい将棋となりました。

 増田四段が56手目から端をからめた本格的な攻めを敢行、細い攻めをつなげるか、石田四段が受けきるかという展開になりました。

 最後は、互いに攻め合う激しい大熱戦となりましたが、増田四段が寄せきりました。

 立ち会いの田中寅彦九段は「序盤から互いに気合が入った将棋でした。増田四段がギリギリの攻めをつなげました。石田四段は最後に逆転のチャンスがありましたが、正解手を見逃し残念でした」

 勝った増田四段は「三番勝負の1局目が重要だと考えていたので勝ててうれしい」と語り、石田四段は「お互いにチャンスがある将棋で、チャンスをつかみ損ねました。悪くはないのでしっかり準備して2局目はがんばりたい」と話しました。

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