2016年10月4日(火)
ホームドア設置早く
清水衆院議員 駅視察し運輸局要請
大阪
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視覚障害のある人が鉄道駅のホームから転落する事故が相次ぐ中、「交通権の確立・大阪市営交通を守り発展させる会」と「障害者(児)を守る全大阪連絡協議会」は3日、大阪市営地下鉄の大国町(だいこくちょう)駅を視察しました。日本共産党の清水忠史衆院議員、辰巳孝太郎参院議員秘書らが同行しました。
大国町駅は両側に線路がある「島式ホーム」で、ホーム中央部に階段や支柱があるために通路が狭くなっています。可動柵は設置されていません。
清水議員らは交通局の案内でホームを歩きました。視覚障害のある千田勝夫さんは「ホームが狭く、しょっちゅう人とぶつかる。可動柵はないし、この駅は怖い」と語りました。
視察後、参加者は近畿運輸局を訪れ、市営地下鉄の浸水対策や、鉄道事業者に対して可動柵の設置を促進するよう求めました。
視覚障害のある泉本徳秀さんは「ホームから落ちた経験がある。可動柵の設置を事業者任せにするのではなく、私たちの立場に立って事業者に指導してほしい。命は軽いものではない」と訴えました。「転落事故は障害者だけの問題ではない」との声も出されました。
清水議員は「バリアフリー法では国の責務が明記されている」と指摘。国や運輸局が責任を持って鉄道事業者に可動柵の設置を促進し、不幸な事故が起こらないように対策を進めるよう求めました。