「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2016年10月1日(土)

囲碁新人王戦 大西、入段2年で栄冠

接戦の終盤に強み発揮

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

写真

(写真)谷口徹二段(左)に2連勝して史上最年少の囲碁新人王となった大西竜平二段=30日、東京都千代田区の日本棋院

 第41期囲碁新人王戦(しんぶん赤旗主催)は30日、大西竜平二段、16歳6カ月の史上最年少新人王の誕生で幕を下ろしました。2015年4月の入段から2年目でつかんだ栄冠です。

 3局のうち2勝すればよいという三番勝負。大西二段は2連勝で決着をつけましたが、読みの正確さ、勝負強さが印象的でした。

 第1局、大西二段は苦しい局面から勝負手を連発して、終わってみれば半目勝ち。序盤・中盤で時間を使わず、終盤の寄せ、勝負どころで時間を使って、勝ちを読みきるというスタイルでした。

 30日の第2局でも、劣勢になってから力を発揮しました。黒番の大西二段は黒97から中央白模様を荒らしにいき、形勢は接近。左下、黒137とコウを抜いた時点で、記者室の形勢判断は「細かい」となり、以降、「半目勝負」で推移。第1局につづいて最後まで分からない寄せ勝負になりました。

 大西二段は第1局同様に終盤に考慮時間を残し、右上のコウ勝負の機会をねらって長考を重ね、207手目にコウ争いを敢行。ここから一気に谷口徹二段を投了に追い込みました。

 若手にとって一流棋士への登竜門といわれる新人王戦。25歳以下・六段以下が出場資格ですが、その中で10代棋士の優勝がこれで3年連続となりました。

 最近の若手の活躍といえば芝野虎丸二段(16)。新人王戦は1回戦で孫普iまこと)四段に敗れたものの、本因坊戦予選で、あと1勝すればリーグ入り・七段昇段という快進撃を見せました。

 大西二段は新人王のタイトル獲得で10代強豪棋士の仲間入りを果たしました。最年少新人王の誕生は、このところ若手が急成長を遂げる囲碁界を象徴する結果となりました。

図

見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって