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2016年9月25日(日)

臨時国会 安倍暴走政治と対決 党国会議員に聞く

沖縄 米軍基地 民意は明白、撤去を

赤嶺政賢衆院議員

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  ―安倍暴走政治の下での臨時国会となります。

 沖縄県東村高江へのオスプレイパッド(着陸帯)建設の強行や、話し合いを無視した一方的な裁判と不当判決、名護市辺野古への米軍新基地建設工事再開の動き、米軍伊江島飛行場での一方的な建設工事強行など、暴走が牙をむいて沖縄県民に襲い掛かっています。

 しかし、県民対安倍政権の対決は、2014年の名護市長選挙から始まった怒濤(どとう)の流れの中で、沖縄県知事選、総選挙、その後の県議選、参院選と、新基地建設を争点にした大きな選挙で、「新基地はつくらせない」という民意は一度も負けたことがありません。

 参院選では、現職大臣を追い落とし、「オール沖縄」の伊波洋一さんを押し上げました。「陸にも海にも新しい基地はいらない」という民意は、これ以上ないほどに明確です。

 こうした民意を顧みることなく、手を緩めることなく襲い掛かる安倍政権に対して、「沖縄は絶対に負けない。勝つまでたたかう」というのが県民のスローガンになっています。

 高江では、全国から500人もの機動隊員を動員して、抗議に集まる市民を強制的に排除するなど、民主主義や人権を踏みにじったオスプレイパッド建設が強行されています。

強固になる団結

 16日には、辺野古埋め立て承認取り消しの撤回を求めた“是正措置”に翁長雄志知事が従わないのは「違法」だとして国が県を訴えた裁判で、「是正指示に従わないのは違法」だとする不当判決が出ました。

 国と県の主張を比較検討することなく、「普天間飛行場の危険性除去のためには辺野古埋め立てしかない」という国の言い分そのままに、一方的に国が正しいとする、“唖然(あぜん)とする”判決でした。県民の反発はますます強くなり、団結はいっそう強固になっています。

 安倍政権のやり方、沖縄でいま起こっていること、その理不尽さに沖縄県民がたたかっていることを国民の前に明らかにし、国会の中で安倍首相を追及することが非常に大事になっています。

  ―民意に追い込まれる中での暴走ですね。

 だからこそ、安倍政権は、単に強権的、強硬的手段をとっているだけではなく、暴走の中身は、法律を全く無視した、無法になっているのです。

法的根拠示せず

 例えば、高江のオスプレイパッド建設に自衛隊ヘリを動員したことについて、防衛省は法的根拠をまったく示せません。辺野古への米軍新基地建設に向けての環境アセスメントでも、準備書から評価書に至るまで、まともに県庁に届けられたことはありませんでした。

 安倍政権は、新基地をつくることがどれだけ困難なのかを目の当たりにし、県民の反撃におびえています。民意に追い詰められた結果、より強硬に出ざるを得ないという姿です。

 同時に、いま、新基地建設反対の「オール沖縄」のたたかいが、日米安保への賛否を超えて、ゆるぎない団結、信頼関係に結ばれたものとなっているのは、祖国復帰のたたかいなど、この70年間の沖縄県民のたたかいの歴史の大きな到達点です。

 14年以来の一連のたたかいは参院選に影響を与えました。私たちが、どんな強権的なやり方にも屈しないでたたかい続けることが、次の国政選挙でも、野党と市民の共闘をさらに強化する道にもつながっていくと考えています。

 いま、沖縄県選出の国会議員は衆参両院で全員が「オール沖縄」の議員です。現場に足を運び、県民とともにたたかっている「オール沖縄」の議員の質問時間も増えました。6人の議員が力を合わせて、県民の民意、決意に応えていくような論戦に取り組みます。

 聞き手 山田英明

 写真 小酒井自由


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