2016年9月23日(金)
囲碁新人王戦 大西二段が先勝
逆転で半目勝負を制す
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関西棋院の谷口徹二段(20)と日本棋院の大西竜平二段(16)の東西対決となった第41期囲碁新人王戦(しんぶん赤旗主催)の決勝三番勝負第1局が22日、大阪市の関西棋院でおこなわれ、午後5時14分、242手まで大西二段が白半目勝ちをおさめ、シリーズ先勝となりました。第2局は30日(金)に東京・日本棋院でおこなわれます。
握って谷口二段の先番となりました。谷口二段が「序盤ははっきり悪くなった」という局勢。しかし黒75から87まで、中央の黒を分断して息を吹き返しました。逆に白は分断された眼形のない石を上方に逃げざるを得ない展開。控室の関西棋院のプロ棋士たちの形勢判断も「黒が相当良い」。
しかし、その後白の大西二段も必死に粘り、白120と152が勝負手で、黒模様を荒らして猛追しました。控室では最後まで「形勢は黒の方が良い」という判断でしたが、追いついた白が半目勝負を制しました。
立会人の石井新蔵九段は「変化に富んだ面白い碁でした。決勝に出てきた2人だけあって最後まで分からないいい勝負でした。第2局も楽しみです」と話しました。
勝った大西二段は「ずっと苦しい碁でしたが、とりあえず1勝できてほっとしています」と語り、敗れた谷口二段は「最後は計算ができてなかった。2局で終わらないようにしたい」と話しました。
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