2016年9月23日(金)
台風16号 共産党が被害調査
ゴミ大量、膝までの土砂
大分・佐伯 高司市議に要望次々
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20日に九州に上陸した台風16号による大雨で多数の被害が出た大分県佐伯市。日本共産党の高司政文市議は22日も市内の被害状況を調査し、住民らの要望を聞き取りました。
同市内では22日午前時点で、床上浸水64棟、床下浸水131棟の被害が判明。しかし全371地区すべての被害状況は把握されていないため、今後も被害件数が増える可能性があります。
1市8町村が合併した佐伯市は903平方キロと広大です。
この日、高司市議は海に面した旧蒲江町を中心に回りました。竹野浦河内(たけのうらごうち)地区では、片付けをする住民らに「何か、お手伝いできることはありませんか?」と声をかけていきました。
民生委員の女性は、床上浸水の被害を受けた近所の片付けを手伝っていました。「冷蔵庫が倒れるなど、部屋の中がめちゃくちゃ。衛生面が心配です」と語り、ゴミの仮置き場の設置を要望しました。
幅2メートルほどの路地や宅地には、山側から流れてきた大量の土砂や石が、膝の高さほどに、たい積していました。片付け中の60歳代の男性は「家の前に砂利が積もって、ドアをあけることができなかった。ここは路地が狭く、重機が使えないので、手助けがほしい」と要望します。
西野浦西地区でも、大量の土砂が排水路を埋めており、雨水を排水できなくなっています。高司市議は、同地区の区長(64)から要望を聞き、片付け中の住民に、ボランティアの支援の有無や要望などを尋ねていました。
市中心に近い木立(きたち)地区も訪ね、住民からも要望を聞きました。
高司市議は「大量に発生したゴミの処理と消毒、片付けの支援など多くの課題がわかりました。また、今後の雨に備え、土砂の撤去を急ぐ必要があります」と語ります。