2016年9月23日(金)
第6回中央委員会総会
志位委員長の結語
第6回中央委員会総会で志位和夫委員長が21日に行った討論の結語は次のとおりです。
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みなさん、2日間の会議、お疲れさまでした。私は、幹部会を代表して、討論の結語を行います。
この総会では、52人が発言をしました。たいへん豊かで充実した討論となったと思います。全国での幹部会報告の視聴は8752人であり、612通の感想文が寄せられております。
討論でも感想でも、幹部会報告はきわめて積極的に受け止められ、深められています。参議院選挙の教訓、総選挙に向けた方針について、「大局的な視点からすっきりと胸におちた」などという感想が寄せられました。党の自力の問題と「第27回党大会成功をめざす党勢拡大大運動」の提起が正面から受け止められ、討論でも感想でも、たくさんの決意が語られました。全国からの感想文を読みますと、「大運動」成功への決意とともに、「こうやって取り組む」という具体的行動の中身を書いてあるものも少なくありません。
幹部会報告が、アジア政党国際会議を通じて明らかになった中国の問題点の解明と、日本共産党の奮闘をのべたことにたいして、強い反響とともに、確信をもったという声が、たくさん寄せられました。これは、半世紀以上におよぶ日本共産党の自主独立の立場への確信であり、世界の大局の動きが平和と進歩の流れにあるという確信でもあると思います。
そのうえで、討論を踏まえて、3点についてのべておきたいと思います。
日本共産党自身が、野党共闘を通じて、政治的に大きく成長している
第一は、討論を通じて、野党と市民の共闘が、今後に生きる大きな財産をつくりだしたことが語られたということです。
他の野党、市民との新しい連帯と信頼の絆が広がっていることについて、参院選1人区はもとより、複数区からも、生き生きと語られました。さらに、二つの点を強調しておきたいと思います。
一つは、日本共産党自身が、野党共闘を通じて、党機関も、党支部も、政治的に大きく成長しているということです。とりわけ参院選1人区の県委員長のみなさんの発言を聞きますと、県委員長のみなさん自身がそうした政治的成長を体現しているということを強く感じます。
1人区での野党共闘を成功させるために、いろいろな障害があっても辛抱強く、苦労しながら、誠実に力をつくすなかで、共闘の相手に前向きな変化が生まれ、市民運動のみなさんとも力を合わせて、野党統一候補を実現する。その後の選挙戦も簡単ではありませんでしたが、たたかいを通じて一歩一歩、情勢を前向きに打開していった。こういう取り組みが語られました。
この取り組みを通じて、わが党自身が多くのものを学び、成長している。本格的な“他流試合”――他の政党との話し合い、さまざまな市民団体との話し合いを行い、共闘の流れをつくりだすことに貢献していく。そういう力量を身につけていったということでは、わが党自身も大きな成長をとげつつあるのです。これは、私は、野党と市民の共闘がわが党にもたらした大きな収穫だと思います。
日本共産党の田辺健一さんが野党統一候補となった香川県からの発言で、「民進党の県連代表から、『どうですか? 1人区で野党共闘となって、選挙たいへんでしょ』と言われた。彼らは、選挙は『勝つ』『負ける』、1人区であれ何人区であれ、そこに焦点をあてて活動する。その水準から考えて私たちはどうかと問われたなと思う」というものがありました。わが党自身も、他党のみなさんが1人区で勝利というところにかける気持ちや決意に学ばされるところがあったという発言でした。
そうしたことも含めて、このたたかいを通じて、わが党も学び、鍛えられ、成長している。これは、今後につながる大きな収穫として確認できるのではないでしょうか。
野党と市民の共闘は、曲折があっても、後戻りすることは決してない
いま一つは、参議院選挙の後も全国各地で、総選挙に向けて、「今後も野党共闘を発展させよう」という話し合いが行われていることです。
それは、選挙の終わった後のご苦労さん会、総括会議、今後の協力についての会議など、いろいろな形で行われています。そして話し合ってみれば、実践を通じて、野党共闘という道に大義があり、たしかな威力がある。それは誰も否定できない。
今後、野党と市民の共闘がどうなるか。私たちの立場は、幹部会報告でのべたように確固としたものですが、曲折もありうるでしょう。ただ、今後、曲折があったとしても、大局でいえば、後戻りすることは決してないと、言い切っていいと思います。そこはぜひ全体の確信にして、今後もこの道を発展させていきたい。
当面、総選挙の選挙協力が問題となりますが、そのための政党間協議は中央段階で責任をもって行います。同時に、それぞれの地域で共通政策の実現のためのたたかいとともに、野党共闘のための意見交換は進めていただきたい。全国で地域から大きな流れをつくりながら、中央でまとめていく作業を今後やっていきたいと思います。
新しい情勢のなかで、党綱領が大きな生命力を発揮している
第二は、討論を通じて、新しい情勢のなかで、党綱領が大きな生命力を発揮していることが語られたということです。
党綱領が、統一戦線論、日本改革論、世界論など、どの問題でも、いまの激動的な情勢のもとで、躍動的な力を発揮している。そのことが発言でも語られ、感想でもたくさん寄せられています。
発言では、たいへん印象深いエピソードがたくさん報告されました。
京都府からの発言では、今度の参院選挙で初めて党を応援してくれた女性の社長さんが、選挙後、綱領の公開講座に参加した。その社長さんは、「野党共闘の中核である共産党の綱領を学ばなくては」と考えてやってきたということでした。そして綱領と規約の話を聞いて、「綱領の話はすっきり分かった。党規約の第2条には涙が出た」という感想文を寄せたとのことでした。党規約第2条の「(党は)つねに国民の切実な利益の実現と社会進歩の促進のためにたたかい、日本社会のなかで不屈の先進的な役割をはたすことを、自らの責務として自覚している」という部分に「涙が出た」という話でありました。初めて党を応援してくれた方が、綱領に注目して公開講座に参加し、こういう感想をのべる。
埼玉県からの発言では、選挙後、市民グループのみなさんが県委員会にこられていろいろな話をした。先方から「国民政党に共産党がなりきれていない理由は綱領にあるのではないか」という質問がぶつけられた。県委員長が綱領の基本点を説明し、「綱領が国民と党を隔てているのではない。綱領は国民と党をしっかりと結びつけているものです」と懇切に説明した。そうしたら先方は「まいりました」と納得してくれた。これも綱領を通じて日本共産党の本当の姿が分かったとの報告でした。
それから、これも香川県からの発言ですが、民進党の県連代表が、「私は、3年前、旧民主党時代の綱領策定にかかわり、各党の綱領を勉強した。そのとき、共産党の綱領が非常に現実的、柔軟な路線になっているんだなと感じた記憶がありました。しかし県内にはまだまだ共産党にアレルギーを持つ人がいるのも実情です。田辺(健一)候補にいいたたかいをしてほしいという立場から、共産党への誤解を解く努力をしなければと思い、確認書を共産党に提案させてもらい、ご理解をいただきました。私もお手伝いしますが、共産党にはさらにPRを強めていただきたい」と発言したことが紹介されました。他の政党の方が、綱領に注目して、この内容をもっとPRし、誤解を解き、共産党の姿を広げてほしいと言っているというのは、たいへんに印象深いできごとでした。
野党と市民の共闘が広がる激動の情勢のもとで、綱領が、党と国民を結びつける最良の文書として大きな力を発揮しています。今後のわが党の躍進ということを考えた場合、その根本にすえる文書は綱領です。党建設を進める場合にも根本にすえる文書は綱領です。党躍進と強大な党建設を進める最も根本的な条件と可能性は、綱領が今日の情勢のなかで、大きな生命力を発揮しているという事実のなかにある。ここに確信をもって頑張りぬきたいと思うのであります。
「大運動」――「意義も必要性も分かる。でも自信がない」の声をどう突破するか
第三は、「第27回党大会成功をめざす党勢拡大大運動」についてです。すべての発言者から「大運動」成功への決意と抱負が語られました。
幹部会報告では、「大運動」の政治的意義について、「第26回党大会期の活動の総仕上げ」をはじめとする三つの点を訴えました。「大運動」の必要性にかかわっては、「党の自力」の現状を率直に報告しました。
発言でも、全国からの感想でも、「大運動」の政治的意義はよく分かる。必要性もよく分かる。しかし、やり切れるかとなると大変だ。自信がない。率直に言って、こうした声が少なくないわけです。ここを突破できるかどうかということが、「大運動」の成否を握っていると思います。
1日目の討論を聞いても、そういう問題を感じましたので、党三役で相談して、2日目の冒頭に、執行議長の山下副委員長から、「ここに焦点をあてて、ぜひ討論で深めていただきたい」という問題提起をしました。その問題提起を受けて、2日間の討論で、この問題が深められ、ここを突破するいろいろなヒントがつかめたと思います。
幹部会報告では、「『大運動』をどう推進するか」の冒頭で、「みんなが創意と自発性を発揮し、全国の知恵と経験を交流しながら、この運動を成功させたい」と強調しました。今度の「大運動」は、実践のなかで探求し、開拓しながら、成功させる。こういう精神で取り組みたいと思うのです。
「支部が主役」――支部に出かけ、支部から学び、一緒に知恵と力をつくす
「大運動」を成功させるうえで、討論を通じて、三つの点が深められたと感じました。
一つは、「支部が主役」で全支部、全党員の運動にしていくという基本に徹する。この方針をどうやって実践していくかということです。
千葉県からの発言で、党支部に足を運び党員を増やしたという、自らの次のような経験が語られました。
「ある支部の支部会議に出ると、議題に党員拡大の行動計画がなかった。しかし、支部の議論を聞いていると、いろいろな国民運動にさかんに取り組み、結びつきを広げていることが分かりました。支部長さんから、『何かありますか』と最後に水を向けられて、『自力をつけて総選挙に勝ちたい。党員拡大をなんとしても』と訴えました。そうしたらその場で5人の名前があがり、3日後に働きかけを行おうと提案すると、『分かった』となって、さっそく40代の女性を党に迎えることができた。支部は結びつきをもっている。支部に出かけ、支部から学ぶ。さまざまな活動に頑張る支部と党員へのリスペクト(敬意)が大切です。これが『大運動』成功の機関活動の基本です」
その通りだと思います。支部に足を運び、支部がどんな活動をやっているのか、支部がどんなたたかいに取り組み、どんな結びつきをもっているのか、それらをじっくりと聞いて、そのなかから党勢拡大の条件をつかみ、支部と一緒になって増やす――こういう姿勢が大事だと思います。
「支部が主役」といった場合、「車の両輪」の活動――国民の要求実現のたたかいに取り組みつつ、党建設・党勢拡大の独自の追求をはかるという活動の重要性も、討論で深められました。
青森県からの発言で、「青森の青年を戦死者にしない」とのスローガンを掲げて頑張っているということが報告されました。地区委員会として独自のポスター、署名ビラをつくって、広く働きかけている。発言では、このたたかいをやればやるほど、支部が草の根でもっているつながり、結びつきを生かし、「大運動」を成功させる力にもなる、そういうたたかいにしていきたい、という決意が語られました。「車の両輪」は「支部が主役」というさいの根本の活動姿勢だと思います。
前大会以降、あらゆる分野で、切実な要求にもとづく「一点共闘」が広がっています。支部は、もちろん程度の差はあるでしょうが、さまざまなたたかいに取り組んでいるはずです。また、野党と市民の共闘が広がるなかで、それぞれの支部は、これまでの垣根を越えて、いろいろな協力を広げているはずです。さらに、それぞれの支部は、地域・職場での身近な要求にもとづいた活動にも取り組んでいるはずです。
激動の情勢のもとで、支部には、たくさんの可能性が豊かに蓄積されていると思うのです。支部に足を運んで、この「鉱脈」を発見して、一緒に知恵と力をつくして、党建設に実らせるという活動にぜひ取り組み、「大運動」を成功させたいと思います。
「綱領を語り、日本の未来を語り合う集い」を、文字通り日本列島津々浦々で
二つ目に、幹部会報告では、「綱領を語り、日本の未来を語り合う集い」を、「大運動」を成功させる“推進軸”にしようということを訴えました。「集い」の重要性が、多くの発言で強調されました。
和歌山県からの発言は、たいへん教訓的だと思って聞きました。二つの支部の経験が報告されました。
一つは、和佐支部の経験です。「党大会に支部長が参加し、一念発起して『集い』をしようとなった。『集い』をずっと積み重ねて、2年半で6人を党に迎え、党勢を2倍以上にした。選挙の支持拡大は、目標の3・5倍を達成した」という報告でした。
もう一つは、古座川町支部の経験です。「2013年の初めから『集い』を毎月1回やろうと進めてきた。42の区があるけれども、38回の『集い』を行い、すべての区を一巡した。『集い』の取り組みを通じて、党員は4年前には12〜13人だったのが、新たに16人を迎えて、倍以上にしている」という報告でした。
どちらも「集い」が大きな威力を発揮しています。和歌山県の発言では、「『集い』の効能」として二つの点が言われました。
一つは、「『集い』を行うことは、その地域に共産党があることを示すことになる。本物の生きた共産党を見ることが少ない地域で、『共産党です』と声をかけると『共産党という人間がおるんだ』と分かり、党への親近感が高まる。党支部の人も自分たちが党支部として共産党なんだという自覚が出て、『支部が主役』の活動をおのずとするようになる」ということです。「集い」をやろうと思ったら、チラシをつくるなども含めて、共産党の“旗”を立てなければなりません。そのことを通じてこういう変化が起こってくる。
二つは、「『集い』をすると地域の要望がその場で出される。それを解決する道筋について話し合い、それが党勢拡大にもつながっていく」ということです。
綱領を語り、日本をどう変えるか、地域・職場・学園をどう変えるか、このことを大いに語り合いながら、入党の呼びかけも大いに大胆に行う。「記念講演」のダイジェストDVDも大いに活用し、気軽にどんどん開く。こういう取り組みとして、「集い」を、文字通り、日本列島津々浦々で網の目のように開き、これを“推進軸”として、「大運動」を成功させたいと思います。
党機関の長がやり抜く構えを固める――ここに成否を分ける決定的カギが
三つ目は、「大運動」を成功させようと思ったら、党機関の長がやり抜く構えを固める。これが決定的に大切だということが、発言でも浮き彫りにされました。
福岡県からの発言で、直鞍地区委員会の経験が報告されました。この地区はこの3年間で現勢比で126%に党員を増やし、党費納入者も123%に増やしたとのことでした。発言では「いろいろな教訓はあるが」としながら、最大の教訓として次のようにのべました。「最大の教訓は、地区委員長の党づくりに対する構えが一貫していることです。党をつくって、自力をつけ、国民運動も発展させ、選挙で勝つという揺るがない姿勢を堅持している。この姿勢に学べば、『大運動』を必ず成功させることができる」
討論では、若い世代の中での党づくりについても、たくさんの先駆的な取り組みの報告がありました。職場での党づくりについても、今回の参院選で、野党と市民の共闘に取り組むなかで、労働運動のナショナルセンターの違いを超えて、いろいろな新しい結びつきができるなど、党づくりの大きな条件が広がっているという報告がありました。そして、こうした若い世代、職場での党建設を前進させるうえでも、機関の長の姿勢が決定的だということが、強調されました。
東京都からの発言で、南多摩地区の経験が報告されました。この地区委員会では2014年以降、民青同盟員を31人、28カ月連続で拡大し、青年党員を12人、うち学生党員を4人迎えています。発言では、その教訓として、「地区委員長が『二大政治目標』として、都議選で定数2の日野選挙区と南多摩選挙区で勝てる党をめざすことと、世代的継承の青年対策を軌道に乗せることを掲げ、目的意識的に追求してきた」ことが報告されました。
「大運動」を成功させるためには、党機関の長が本当にやり抜く決意を、底の底まで固めることがいかに大事かということが、討論を通じても深められたと思います。
討論のなかでは、率直な反省ものべられました。
ある発言では、「この間の選挙での得票が実力以上の結果だと指摘されながらも、いつの間にか選挙で躍進を続けてきたことから、今度も躍進するだろうと、党づくりへの真剣な努力がわきに置かれてしまった」という率直な反省がのべられました。
ある発言では、「党建設の根幹である党員拡大の課題は、いついかなる時も手放してはいけないといわれながらも、実際には後景に追いやってしまっていた。ほとんど独自追求がなくなっている。党員の成果がなくてもあまり問題にしない。これではいけない」という反省がのべられました。
ある発言では、「いま党勢拡大というと、正直に言って、読者拡大だけになってしまっている。その読者拡大も月末対策でなんとか減らさなければよいとなってしまって、結局それもうまくいかないということになってしまっている」という反省がのべられました。
こうした発言を聞いて、私たち党中央も、党員拡大の課題を、いついかなる時にも確固としてやり抜く構えを堅持する、そのためにイニシアチブを発揮するという点で、自己検討が必要だと痛感したしだいです。
この「大運動」が成功するか否か、決定的なカギを握っているのは、党機関の長がやり抜く構えを固めることにある。そして党機関のなかで、私たち中央役員が最も重い責任を担っているわけですから、私たち中央役員のすべてが、「大運動」の目標を必ずやり抜く構えを固めて、全党のけん引車になろうではありませんか。
この大会期の中央委員会の仕事を振り返って――党勢拡大で必ず高揚を
この大会期の中央委員会の仕事を振り返ってみますと、まず2014年11月の2中総で、総選挙勝利のための緊急の意思統一を行い、その直後の12月の総選挙では大躍進をかちとりました。
つづいて、2015年1月の3中総で、いっせい地方選挙勝利のための意思統一を行い、4月のいっせい地方選挙では全体として躍進をかちとり、党史上初めて県議空白をなくすという快挙をなしとげました。
つづいて、戦争法案=安保法制に反対する国民的大闘争をたたかい、2015年9月19日の4中総で、「戦争法(安保法制)廃止の国民連合政府」を打ち出し、この方針にもとづいて、野党と市民の共闘を大きく発展させ、情勢を大きく変えることに貢献しました。
つづいて、2016年4月の5中総では、参議院選挙を、野党と市民の共闘の勝利、日本共産党躍進という二大目標を掲げてたたかうという方針を決め、7月の参院選では全体として大健闘という結果を得ました。
こうして、一つひとつの中央委員会総会で確認した方針を、一つひとつやりあげてきた。全党のみなさんと心を一つにした奮闘によって、大きな成果をあげてきたと言えると思うのです。国政と地方政治におけるわが党の比重が大きく高まった。国民運動という点でも画期的な前進をつくりだした。統一戦線運動でも新しい領域にふみこんだ。それをやるうえで、この中央委員会がやってきた仕事というのは大きなものがあります。一つひとつの中央委員会総会の決定が、新しい歴史をつくってきたのが、この大会期だと思うんです。
ただ、残念ながら、党建設ではまだ成功していない。いろいろな努力がありました。「躍進月間」にも取り組み、戦争法案反対の大闘争と結んだ「大運動」にも取り組みました。頑張ってやってきたけれど、ここは残された宿題、課題になっています。
この課題を、第26回党大会で選出された中央委員会の最後の大仕事としてやり抜こうではありませんか。中央役員が先頭に立ち、全党の力を一つに集めて、必ず「大運動」を成功させようではありませんか。
そしてこの9月が大事です。最初からのスタートダッシュが大事です。党員拡大を根幹にすえてみるべき前進を必ずかちとる。「しんぶん赤旗」読者の拡大でも、日刊紙と日曜版で、それぞれみるべき前進を必ずかちとる。そして、10月、11月、12月、1月と、拡大の波を末広がりに発展させていく。そうした党勢拡大の大きな高揚をつくりだしていく先頭に立つ決意をお互いに固めあって、討論の結語とします。頑張りましょう。