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2016年9月22日(木)

ヘリパッド反対 若者団体を結成

沖縄のたたかいともに

共産・民進・社民 3党があいさつ

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(写真)結成の経過について説明する元山さん(左から4人目)や国際NGOメンバーら=21日、参院議員会館

 沖縄・高江で強行されているヘリパッド建設に反対する若者団体が21日、結成を発表し、活動を開始しました。参院議員会館で行われた合同記者会見には、国会議員や国際NGOの3団体も同席。「建設阻止のため、力を合わせていきたい」と訴えました。

 若者団体の名前は「沖縄・北部訓練場のヘリパッド建設強行に反対する若者有志の会」。略称は「ヘリパッド建設に反対する緊急行動」です。メンバーは、10代から30代を中心に約40人。今後、高江での活動や、本土での街頭宣伝、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)での発信などを計画しています。

 会見には、同団体のメンバーから岡歩美さん(25)=社会人=、元山仁士郎さん(24)=大学生=、早瀬道生さん(24)=大学院生=の3人が参加。沖縄県出身の元山さんは「会には、高江で出会った全国の若者が集っています。日本政府は12月にも建設を終わらせようとしている。これに対抗するために『緊急行動』としました」と説明しました。

 京都市に住む早瀬さんは「7月に高江に行きました。高江の事態が日常ではいけない。若い世代が怒っています。怒りをいろんな人と共有したい」とのべました。

 国際NGOの3団体から「ヒューマン・ライツ・ナウ」の伊藤和子事務局長、「FoE Japan」の満田夏花(かんな)理事、「グリーンピース・ジャパン」の米田祐子事務局長が発言し、「高江の問題を日本、世界に広めていきたい」と語りました。

 日本共産党の赤嶺政賢衆院議員、民進党の石橋通宏、社民党の福島瑞穂の両参院議員があいさつ。赤嶺議員は「島ぐるみのたたかいの大本には、70年にわたる県民のたたかいがある。しかし、沖縄だけでは勝てません。たたかいを広げれば基地建設は必ず止められる」と激励しました。

沖縄のヘリパッド建設反対

「若者有志の会」の声明

 沖縄・北部訓練場のヘリパッド建設強行に反対する若者有志の会が21日に発表した声明を紹介します。

 私たちは、「沖縄・北部訓練場のヘリパッド建設強行に反対する若者有志の会」(ヘリパッド建設に反対する緊急行動)です。日本全国の学生が中心を担う、10代から30代の若い世代による集まりです。私たちの多くは、沖縄以外の都道府県で生活しています。

 私たちは、現在沖縄・北部訓練場で強行されているヘリパッド(着陸帯)の建設工事に反対し、北部訓練場へのヘリパッド建設の中止を求めます。この工事は実質的な基地機能の強化をもたらすものであることはもちろん、周辺の豊かな自然環境や人びとの生活を破壊するものです。タイミングとしても、機動隊の全国からの派遣が今夏の参院選での伊波洋一氏の勝利の直後であり、また工事に際し十分な説明もなされていないなどの問題があります。何より、これまで沖縄に日米関係の多くの負担を押しつけられていたことを考えれば、「オール沖縄」など現地の抵抗の止まないなかでのこうした暴挙は許されざることです。

 私たちは、いま沖縄で起きていることを、沖縄のみの問題でない、日本全国の問題であると、すなわち私たち自身の問題であると捉えます。しかしいま沖縄で起きている事態は、民主主義や地方自治といった、日本国憲法の保障する理念を形骸化させるものです。そして何より、そもそも沖縄に日米安保のための過剰な負担を強いているのは、沖縄以外の他都道府県に生きる私たち自身です。私たちには、行動する責任があるはずです。


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