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2016年9月22日(木)

“戦場”で緊急処置可能に

防衛省 「衛生員」の新資格創設

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 防衛省は21日、自衛官の救命措置に関する有識者会議の提言を受け、砲火が飛び交う戦場=「第一線」で負傷した自衛官に対して医師の指示がない下でも緊急処置が行えるよう、「第一線救護衛生員」の資格認定などを柱とする新制度を同省へ創設すると発表しました。2017年度前半から教育を開始するとしています。

 有識者会議の報告書は、日本「有事」を想定したものだとする一方、アフガニスタン戦争・イラク戦争での米兵の死因分析などをあげ、「(日本の)現行制度の枠組みにとらわれず、米軍等における取り組みを参考に検討を行った」と明記。「戦地」派兵を可能にした戦争法=安保法制に基づく自衛隊の海外派兵先での救護にもそのまま活用できる内容です。

 報告書は、現場で「第一線救護衛生員」が行う救命措置について、「医師の指示に基づいて処置を行うことは現実的でない」などと指摘。現行制度では医師に限られている手術器具を用いての気道の確保や胸腔穿刺(きょうくうせんし)、鎮痛剤(医療用麻薬含む)投与などの一定の手術・医療行為を現場自衛官が独自にできるようにすべきだと提言しました。

 これを受け同省は、米軍のコンバットメディック(衛生兵)に相当する資格を自衛官に認定・付与すべく、同省にコンバット・メディカルコントロール協議会(CMC協議会)を今後設置する方針です。


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