2016年9月22日(木)
ヘリパッドつくるな
那覇地裁 住民33人が提訴
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沖縄県東村高江のヘリパッド=オスプレイパッド(着陸帯)建設工事の差し止めを求めて、高江住民ら33人が21日、那覇地裁に提訴しました。昼夜を問わず飛び交うオスプレイの騒音にさらされ、睡眠妨害、生活妨害の被害を受け、さらに建設工事が進めば騒音は激化し普通の生活を営むことができなくなるとしています。同時に、工事禁止の仮処分も申し立てました。
訴えを起こしたのは、高江区の31人と国頭村安波(くにがみそんあは)区の2人です。
提訴後の記者会見で、原告の石原理絵さんは「オスプレイの訓練が始まったら、2時間ぐらいは同じルートを何度も回ります。オスプレイが沖縄で訓練すること自体が異常です」と話しました。
伊佐育子さんは、オスプレイで寝ていた赤ちゃんがとび起きることも起こっているとし「身体的にも精神的にも被害を受けています。恐怖と不安です」と訴えました。
池宮城紀夫弁護士は「高江では、地域の住民の人権を無視して、やりたい放題、突貫工事がなされています。自然を破壊し、高江の150人の生活を破壊している」と指摘し、差し止めの重要性・緊急性を強調しました。
横田達弁護士は「四つのオスプレイパッドが完成すると、騒音がひどくなり、日常生活に支障を来すことになることはほぼ間違いない。住んでいる人々の人格権を侵すことになります。その前に、建設を差し止めたい」と語りました。
弁護団は、裁判の中で、数々の違法なやり方での工事についても指摘し、やめさせたいとしています。