2016年9月20日(火)
核兵器禁止条約交渉を
非同盟首脳会議が宣言
【ポルラマル(ベネズエラ)=菅原啓】南米ベネズエラのマルガリータ島で開催されていた非同盟諸国会議(120カ国が加盟、27カ国がオブザーバー参加)の第17回首脳会議は18日、核兵器禁止条約の開始の要求などを盛り込んだ「マルガリータ宣言」を採択して閉幕しました。
宣言は「大量破壊兵器、とりわけ核兵器の存在によって引き起こされた人類への脅威を一掃するための努力を強める意思」「核兵器のない世界の実現に向けて活動する決意」を表明しています。
さらに、「核軍縮とりわけ、核兵器の保有・開発・生産・入手・実験・蓄積・移転・使用または使用の威嚇を禁止し、特定の時間枠内で核兵器の破壊を促す包括的な核兵器条約の交渉を緊急に開始することを要求する」と述べています。
首脳会議では少なくない政府代表が、核兵器廃絶の緊急性と、このために非同盟諸国が果たす役割の重要性を強調しました。
同時に採択された「最終文書」は、無差別で大量の死と破壊、世代を超えた健康被害をもたらす核兵器の「非人道性」に改めて注目した上で、「核兵器の全面廃絶は核兵器の使用や使用の威嚇に対抗する唯一絶対の保証である」と述べています。