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2016年9月15日(木)

きょうの潮流

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 40%。イラクやアフガニスタンなどから帰還した元米兵で自殺を考えたことがある人の数です。退役軍人や家族でつくる「全米イラク・アフガニスタン帰還兵」(IAVA)が報告書(5月)で明らかにしています▼前年より9ポイントの増加。軍務で精神に障害を受けた人は58%にも。同団体の創立者ポール・リックホフ氏は「メンタルヘルスという難問」が「退役軍人の生活の全ての面で影響を与えている」▼7月に米テキサス州で警察官5人が狙撃され、死亡した事件がありました。その容疑者もアフガン帰還兵。PTSD(心的外傷後ストレス障害)の症状がありました。同僚の兵士が半分にちぎれて吹き飛ばされ、悪夢を見るようになった―。容疑者がそう医師に訴えていたと米メディアは伝えます▼米軍は世界中で戦争を繰り広げてきました。それが現地の人々だけでなく、自国の兵士をいかに傷つけてきたか。背筋が寒くなります▼人ごとではありません。11月から南スーダンPKO(国連平和維持活動)に陸上自衛隊第9師団(青森市)を中心とする部隊が派兵されます。安倍政権は同部隊に安保法制=戦争法に基づく新任務を与え、「殺し殺される」戦地に投げ込もうとしています▼「わが子を戦場に送り出したい親がどこにいるか」。本紙日曜版(18日号)は青森ルポで自衛隊員の母親の悲痛な声を伝えています。経済的理由で大学進学を諦め入隊した息子。「自衛隊さ、やらねばよかった」。戦争法廃止は急務です。手遅れになる前に。


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