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2016年9月9日(金)

南シナ海「深刻な懸念」

ASEAN首脳会議が議長声明

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 【ビエンチャン=松本眞志】ラオスの首都ビエンチャンで開かれた東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議は7日、議長声明を発表し、南シナ海情勢に「深刻な懸念」を表明しました。


TACの拡大歓迎

 声明は中国を名指しすることは避けながら、「信頼と信用を損ない、緊張を高め、域内の平和と安全、安定を損ないかねない埋め立てや活動の激化について、複数の首脳が示す懸念に留意する」と明記しました。

 声明は、南シナ海での中国の主権主張を否定した常設仲裁裁判所の判決に触れていませんが、仲裁裁判の根拠となっている「国連海洋法条約(UNCLOS)を含む国際法による平和的紛争解決」を要求しました。

 また、中国とASEANが南シナ海での主権争いの平和的解決などに合意した2002年の「南シナ海行動宣言(DOC)」について、「全面的、実効的な履行」を強調。さらに法的拘束力を持つ文書としての「南シナ海行動規範(COC)」締結に向けて、来年前半に枠組み協議を終えるとの中国の提案を念頭に、「中国との協議の新たな弾みと段階に留意する」とし、全当事国に早期締結への努力を促しました。

 声明は、無条件の戦争放棄を明記した東南アジア友好協力条約(TAC)にチリ、エジプト、モロッコが新たに正式加盟したことを歓迎し、加盟手続き中のイランへの期待も述べています。

 北朝鮮による核実験、ミサイル発射については、「国連安保理決議違反」だとし、朝鮮半島非核化をASEANが支持すると強調。北朝鮮に対して国連安保理決議の順守を求め、関係国に6カ国協議の早期再開を呼びかけました。


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