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2016年9月5日(月)

きょうの潮流

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 そこは、ハンガリーとセルビアの国境。有刺鉄線の穴から乳幼児が手渡される。受け取る男性はシリアからの難民。月明かりの下、緊迫した空気が1枚の白黒写真から伝わってきます▼政府機が落とした爆弾で大やけどを負ったアフリカ・スーダンの子ども。パリのナシオン広場には反テロの大合唱が響き、アメリカのシカゴでは黒人と警官がにらみ合う。スモッグの雲に覆われているのは中国・天津の街…▼世界報道写真展が東京都写真美術館で始まりました。テーマは「沈黙が語る瞬間」。第一線で活躍する写真家の入賞作品が分野別に紹介され、「人々」の部ではチェルノブイリ原発事故後に生まれた少女を追った小原一真さんの組み写真が1位になりました▼紛争やテロ、宗教や人種による差別、環境破壊や異常気象。抗えぬ力に翻弄(ほんろう)される個々の犠牲者を写し取った数々の作品が訴えるもの。それは、いま国境をこえて手を携えることの重要性でしょう▼中国でのG20サミットを前に米中両政府が地球温暖化対策の新しい枠組み「パリ協定」を批准したと発表しました。世界の温室効果ガス排出量の約4割を占める二大国が歩調をそろえたことを、早期発効に向けた大きな弾みとしたい▼同じ時に開かれていたアジア政党国際会議。日本から参加した共産党の志位委員長は「分断と敵対」から「平和と協力」への歴史的転換の大きな流れが起きていると。互いの違いを認め、尊重し合い、共存と協力をはかる。めざすは「一つの世界」です。


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