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2016年9月5日(月)

「クアラルンプール宣言」を採択

アジア政党国際会議総会閉幕 日本共産党は核兵器問題で「部分的保留」を表明

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 マレーシアのクアラルンプールで1日から開かれていたアジア政党国際会議(ICAPP)第9回総会は3日、「クアラルンプール宣言」を採択し、閉幕しました(宣言骨子は別項)。日本共産党代表団は、核兵器問題の項目に関して「部分的保留」を文書で表明し、事務局長が参加者に報告しました。


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(写真)宣言起草委員会が全員一致で最終的に確認した「クアラルンプール宣言」。「核兵器禁止条約のすみやかな交渉開始を呼びかける」の文言が入っている(下)

 日本共産党代表団が保留した理由は、2014年のコロンボ、10年のプノンペンの総会宣言に入っていた、「核兵器禁止条約のすみやかな交渉開始を呼びかける」という、大多数の国連加盟国と市民社会が求めている核兵器廃絶をめぐる焦眉の課題が「クアラルンプール宣言」から欠落したことです。この重要な命題が欠落したことは、総会の宣言としては重大な後退となりました。

 2日夜の起草委員会で合意され、3日に参加者に配布された宣言案には、「核兵器禁止条約のすみやかな交渉開始を呼びかける」と明記されていました。ところが宣言の採択直前になって、中国共産党代表団がこの部分の削除を強硬に求めたことから、同部分を削除した草案が配布され、採択されるという結果になりました。

 日本共産党代表団は採択のさいに、総会の民主的運営を乱暴に踏みにじるやり方で、宣言の内容が変更・後退させられたことを厳しく批判し、宣言の部分的保留を表明する文書を議長団に提出しました。

 この文書を受け取った鄭義溶(チョンウィヨン)ICAPP事務局長は、閉会あいさつの中で、「一部の代表団から宣言に対する部分的保留が表明されたことを報告する」と述べました。

経過の詳細

クアラルンプール宣言(骨子)

 一、テロの脅威の拡大を防止する。

 一、国際紛争の平和的解決をはかる。

 一、大量破壊兵器の廃絶。

 一、地域の平和秩序のためのICAPPの役割。

 一、「アジア共同体」「一つのアジア」を最終的目標とする。

 一、環境破壊と貧困拡大を解決するとりくみ。


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