2016年9月1日(木)
退役米軍人らが連帯
沖縄・高江 ヘリパッド建設に抗議
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米軍北部訓練場のH地区とG地区での米軍ヘリパッド=オスプレイパッド(着陸帯)の工事実施予定日(1日)が迫る沖縄県東村高江で31日、早朝から抗議行動が続きました。
この日も機動隊が住民らを強制的に排除し、午前10時すぎにダンプカー10台分の砂利を搬入させました。
午後には元米軍人などで構成する「退役軍人平和会」(ベテランズ・フォー・ピース)のメンバーらが「N1裏」のテントに到着し、拍手で迎えられました。同会は米国全土に約200の支部を持ち、8月13日の第31回年次総会では高江の米軍ヘリパッド建設工事の再開を非難する決議を全員の賛成で可決しています。
2000年から2002年までキャンプ・シュワブ(沖縄県名護市)などの部隊に所属していた元海兵隊員のマット・ホーさん(43)は「沖縄の人たちのたたかいに連帯し、勇気を持つことの意味を学びました。美しい自然を戦争の訓練で破壊することは狂気です」と語りました。
米軍の救急隊としてベトナム戦争を体験したマイク・ヘイスティーさん(71)は「米軍は沖縄を不沈空母として戦争に利用してきました。米軍基地の存在は憲法9条と矛盾しています。帰国してから、沖縄で学んだことを多くの人に伝えたい」と決意を述べました。
同会「琉球・沖縄国際支部」のダグラス・ラミス支部長(沖縄キリスト教学院大学客員教授)によると、元米軍人の6人は8日まで沖縄に滞在し、辺野古や高江で行動します。