2016年9月1日(木)
志位委員長が会見
民進党代表選
臨時国会にどう臨むか
民進党代表選
記者 あさってから民進党の代表選が始まります。どのような論戦、選挙戦を期待しますか。
志位 他党のリーダー選出の問題ですから、あまり立ち入って言うことは控えたいと思います。
ただ、この前の参議院選挙において、野党共闘が32の1人区で11の勝利を挙げたという成果は、だれも否定できない事実だと思います。
野党間では、国政選挙について、総選挙についても「できる限りの協力を行う」ということが合意になっています。ですから、わが党としては、参議院選挙の成果と公党間の合意を踏まえて野党共闘を誠実に発展させるために力を尽くすという立場で臨んでいきます。
そして、民進党の新しいリーダーにどなたがなろうとも、この合意の線で進むだろうと私たちは考えています。
臨時国会にどう臨むか
記者 9月末から始まる臨時国会では、TPP(環太平洋連携協定)や労働法制、(第2次補正)予算の問題も焦点になってくると思いますが、それぞれどのように問題提起していきますか。
志位 いま言われたTPPの問題、労働法制の改悪の問題、予算の問題は、それぞれ争点になります。
ただ、もう少し大きく言うと、いま安倍首相がやろうとしている問題は、どれも選挙のなかで国民に語らなかったことばかりだと思うんです。
たとえば、南スーダンのPKO(国連平和維持活動)の任務を拡大し、武器使用(範囲)を拡大するなど、安保法制=戦争法の本格的な発動をしようとしています。あるいは、自民党改憲案をベースにした憲法改定を進めようとしている。思想・信条を取り締まる共謀罪の話も出てきています。
それから、社会保障――医療・介護の大改悪が持ち上がっています。TPP交渉の合意をごり押しする動きもあります。暮らしに関わる重大問題があります。さらに、沖縄の高江ヘリパッド(着陸帯)の強行、辺野古新基地の強行など、沖縄に対する強権という問題もあります。
このいずれも、選挙で語っていないんです。選挙ではもっぱら「アベノミクス」でやり過ごし、選挙が終われば自分のやりたいことを全部押し通すという「だまし討ち」的なやり方での安倍暴走政治にストップをかけ、あらゆる分野でチェンジを求めるという論陣を張っていきたいと思っています。