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2016年8月31日(水)

きょうの潮流

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 行く8月、被爆・終戦の日を振り返り、反戦平和を訴え続けた故人のことを改めて思い起こします。放送作家・永六輔さんもその一人。NHKテレビが追悼番組を放送しました▼ゲストは服飾評論家のピーコさん。永さんを悼む話に温かさはにじむものの、まどろっこしい。世の中が戦争へ向かっているのではないか、戦争はいけないと永さんは考えていると語ったら、放送では「ばっさり抜かれていた」とピーコさん。新聞のインタビューで話していました▼南スーダンの国連平和維持活動(PKO)に参加する自衛隊の訓練が始まったと報じるNHKのニュース。安倍政権が強行した安保法制の下で積極的な役割を果たすといわんばかりです。海外での武力行使を禁じた憲法に違反しないか。検証はありません▼政権寄りの報道が大手を振る一方で、戦争はやめてほしいという個人の発言は削除してしまう。公共放送NHKがますます危うい。萎縮や忖度(そんたく)の先には言論の自由を奪う統制がある、といったら大げさでしょうか▼発端が2年前の籾井(もみい)勝人会長就任にあることは、衆目の一致するところです。就任会見で「政府が右ということを左とはいえない」と述べた籾井氏。トップの姿勢がNHKを侵食しています▼会長の任期は来年1月まで。経営委員会で会長選考作業が始まり、市民の活動も広がっています。各地の視聴者団体が籾井氏の再任に「絶対反対」を掲げ、公募制を求める署名運動を開始しました。NHKを取りもどしたいと。


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